日向ぼっこ


昼下がりの中庭。
今日は珍しく冬特有の寒さは無くて、比較的に暖かい日だった。
こんな日には授業なんてサボってお昼寝しないとね。

「あれ、しーちゃん?」
「ん…宇海も、昼寝…?」

中庭の隅っこにある大きな木に背中を預けてるしーちゃんこと神楽坂四季くん。
同じ星詠み科の一年生でクラスでは隣の席。ウチが星月学園に転入して初めてできたお友達。
転入初日にお互い意気投合して、たまに授業をサボって一緒にお昼寝したり、食堂でお茶会をしたりする仲にまで発展。

「今日は暖かいからお昼寝日和だね!」
「うん。……宇海も一緒に…寝る…?」
「しーちゃんのお邪魔じゃなければ一緒に寝たいなー」
「邪魔じゃない…友達、だから…」
「ありがとう!」

しーちゃんの隣に座って、木に背中を預けると自然と眠気に襲われちゃう。
隣にいるしーちゃんを見ると、スヤスヤと気持ち良さそうに眠っていた。
相変わらず、しーちゃんは寝るのが早いなぁー。ウチも寝よっと。

「おやすみなさい、しーちゃん」






(一緒にいるだけで)
(心休まる大切な友達)




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