責任セックス


大学から自宅へ帰ってきた坂谷は、ソファの上でくつろぎながら雑誌を眺めている同居相手を見て眉間に皺を寄せた。
「そんな格好してたら風邪引くぞ、東屋」
声をかけられた下着姿の東屋は、脱いだ靴を揃えている坂谷に目を向けて「おかえり」と言った。
坂谷は東屋の傍まで来て、不機嫌そうな顔を向ける。
「なんだよ」
「お前、また野球部に男漁りに行ったろ」
「なにそれ」
「河上から聞いた」
「あいつテキトー抜かしやがんな」
「その日はバイトだって言ってたくせに」
「…………」

東屋と坂谷は、高校時代は同じ野球部で、甲子園にも出場した。
だがその輝かしい思い出の裏には、秘密の出来事がある。
当時坂谷を含めた部員たちが飲酒・喫煙をし、それを見つけた教師が脅しをかけて東屋の体を汚したのだ。
嫌がっていた東屋も、教師のエスカレートする行為にだんだんハマり、今では体の疼きを止めてくれる者なら誰でも良いと思うほどになって、坂谷の目を盗んでは野球部の後輩の元へ行き乱交しているのだった。

「皆練習頑張ってんだからさぁ。邪魔しに行ったりするなよ。英雄とか言われてたお前が、こんな尻の軽い奴だって知ったら、後輩たちがっかりするぞ」
坂谷の言葉に返事をせず、東屋は坂谷の腕を引っ張った。
バランスを崩した坂谷は、東屋の上に覆いかぶさる。
東屋はそんな坂谷の襟を引っ掴んで顔を寄せた。
「お前さぁ。誰のせいでこんなことになってると思ってんだよ」
東屋は挑発的な顔で坂谷を見る。
一方で坂谷は、突如として罪悪感に襲われた。
今の東屋は色欲狂いでおかしいのは確かだが、結局坂谷たちが飲酒をしなければ、東屋が教師にレイプされるようなことはなかった。
東屋自身は飲酒も喫煙もしておらず、巻き込まれただけなのだから。
東屋は暗い顔を見せる坂谷を見て口の端を上げた。
足で坂谷の股間を撫でる。
「さっさとそのでけぇちんこ勃たせて責任取れよ」


坂谷は責任を取るために、高校を卒業しても東屋と共に過ごすことを決めた。
一緒に住んでいるのも、東屋が他で男を漁らないようにするためだった。
「あぁっあっあんっ!ちんこぉっ!きもちいっあっあぁんっ坂谷ィっあぁんっ!」
普段は強気で口の悪い東屋は、セックスとなると雌のように喘いでいる。
美しすぎる甲子園球児、と当時テレビで騒がれたこともある東屋は確かに可憐で、快感に溺れる顔はとろんとして堪らないものがある。
それに興奮してしまう坂谷は、責任の取り方は本当にこうなのかと疑問に思うところがあった。
ただ独り占めしたいだけなのではないかと思いながら、東屋の体を慰める。
「はぁっあっあぁんっ坂谷っ、あっあっ坂谷ィ、きもちいっちんこっちんこ好きっあぁんっもっと突いてぇっ」
東屋は坂谷に抱きつきながら腰を揺らす。
坂谷は、今まで何人の男を咥え込んできたかわからないアナルを攻めた。
ぐぽぐぽといやらしい音が鳴る。
「あぁっあんっイクぅっきもちくてイッちゃう、あぁっああんっ!坂谷っあぁんっ俺イクからぁあ…っ!俺の好きなとこっちんこでぐちゅぐちゅしてぇっあぁあっあっあぁんっイクイクイクぅぅ…っ!」
東屋はぎゅっと坂谷にしがみつきながら射精した。
坂谷の体に熱い精液がかかる。
坂谷は東屋の体を抱きかかえたまま、ソファから立ち上がった。
駅弁の体勢で東屋の体を揺さぶる。
「ぅあっあんっぁぁぁ〜…っ!奥きてる、あひっ、あっあぁん坂谷っ、あぁあんっ」
坂谷は寝室へ移動した。
東屋をベッドへ下ろすと、四つん這いにさせてまたペニスをハメる。
「あっあんっちんこ熱いぃっはぁっはぁっあぁんっ!」
東屋が処女を失った時、坂谷もその場所にいた。
部員の目の前で、非道な教師は東屋を犯したのだ。
その時の光景を、坂谷は今でも覚えている。
忘れるわけがない。
東屋は四つん這いにされ、男を知った。
それと同じ体勢で東屋にペニスをハメると、坂谷はいつも昂揚感に襲われるのだ。
トラウマになるあの時と、何故か同じ事をしてしまう自分。
坂谷はそんな自分に嫌気が差した。だけど興奮してしまうのだ。
東屋の汗ばんだ背中を見つめながら腰を振り、中を抉る。
「あぁあんっ坂谷っあっあんっあぁんっちんこっちんこぉっあぁあんっ」
「はぁっ、東屋…っ、イキそ、」
「あんっあっあっ出してっ坂谷の精子っ中に出してぇっあぁっあぁんっ中出しィっ!」
坂谷は東屋の望み通り中で射精した。
どくどくと注ぎ込むと、東屋はその感覚に酔いしれていた。

「あっ…、は、ぁ…、最高……っ、」
ペニスを抜くと、東屋はうつ伏せになって荒く息をしていた。
アナルから精液を垂らし、小さく痙攣する。
「坂谷…っ、もっと…、もっとセックスしたい…っ」
東屋は坂谷の方に顔を向けた。
坂谷も荒い息を吐きながら東屋を見つめる。
「責任、取ってくれるんだろ…っ、坂谷ィ」
「……」

不毛、そう思いつつも、坂谷は東屋の望みと自分の欲望に従って、また東屋のアナルへペニスを押し付けた。

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