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 篠田から連絡が途絶えて一週間が経った。

 自然消滅という頭に浮かんだ四文字を『ま、そんなもんだろ』と受け止める。殺意を籠めて首を絞めてもストーカーしてきた篠田だから食らいついてくるんじゃねえかと予想していたから、少し拍子抜けしたが。

 付き合い始めると、篠田は毎日電話したがりメールを送り付けてきた。『ココにおやすみって言ってもらわないと寝れなぁい』と舌足らずにほざかれたから、『今まで寝れてただろ』と突っ込んだ。すると篠田はムッと眉をひそめて『いいでしょ! 私ココの彼女なんだから!』と言ってきた。

 意味わかんねぇ理屈。マジこいつ馬鹿。マジで馬鹿。
 取るに足りねぇ馬鹿女で、向こうから告ってきたから付き合っただけで、
 だから別に別れたとしても思う事などなにひとつない。


「貧乏ゆすりすげぇって思ってた」
「え」

 イヌピーと飯を食っていたら、イヌピーから強い視線を感じ『何?』と訊いたらそう返された。無意識のうちに貧乏ゆすりしていたらしい。完璧に無意識だった。気まずさを押し隠しながら「マジか」と笑う。

「最近ずっと苛ついてるよな」
「そ?」
「おう。篠田がぎゃあぎゃあ喚いた日から」

 直球で切り込んできたイヌピーの愚直さに苦笑する。黒龍の頃はオレに気を遣ってんのか赤音さんを中心に聞きづらいであろうことを口にしなかったが関東事変の時に吹っ切れて以来、ズバリと指摘してくるようになった。
 
 花垣はオレの予想通り、人だかりに紛れた篠田を見つけられなかった。息切れしながら戻ってきた花垣に『見つかりませんでした』と報告され『だろーな』と笑ったら、花垣は目を見張らせてからギュッと狭め、なにか言いたげな眼差しで見てきた。

『……ココ君が思うより、麻美さんは、ココ君が好きっすよ』

 で? だから?

 ガキの頃から知っている事実を今更わざわざ大仰にのたまう花垣に苛立ち『よくご存知で』と鼻で笑った。

「篠田のことなら気にすんな。ゴキブリみてぇな生命力してっから生きてはいんだろ。チッ」
「イヌピーまじで篠田嫌いだよネ」

 相変わらず篠田を蛇蝎のごとく嫌うイヌピーは、篠田が泣きながら走り去っても同情することはなかった。マジで嫌い合っている。イヌピーと篠田が二人きりで一晩過ごしても絶対何も起こらないと断言できる。起こるとしても殴り合いだ。

「当たり前だろ。大体花垣も松野もココばっか悪いみたいな言い方おかしい。あの糞女が泣いたからってなんだ」
「はは。アリガト。まーあいつら女には優しいからな」
「女だとか関係ねぇだろ。糞は糞だ」

 過去柚葉も本気でぶん殴ろうとしていたイヌピーらしい男女平等発言に笑う。ガキの頃、ドッジで全力で女にもボールをぶつけて非難轟々だったというのに、イヌピーはこのスタンスを崩さないらしい。

「つか糞って」
「あんなワガママで自己中でぎゃあぎゃあうるせえ女、糞で十分だ」

 イヌピーは真顔で淀みなく言い切る。好き嫌いがはっきりしていて素直なイヌピーらしい、歯に衣着せぬ物言いだ。
 だから、思うことなどなにひとつない。
 ないはず、だが。

「顔にも性悪さが滲み出てるし、史上最悪のクソブス」

 何故か、胸の中で靄のようなものが漂っている。

「やー、アイツ顔だけはいいだろ」

 頬が妙に強張っていて、持ち上げるのが少し難しかった。低くなりそうな声を平常のトーンで出せるように心がけながら喋っていく。
 
「いやブスだ。ブス。内面の糞さが顔に出てる。あんな性格のわりぃブス見たことねぇ」
「まぁ性格はアレだけどさ」

 ココ、とオレを呼びかける篠田が浮かんだ。頬を緩めながらオレを呼んで、

『ねぇ、京都行こうよ。修学旅行やり直そ』
『金閣寺とか伏見稲荷とか行こ! あとそれからユニバも! 楽しい事たくさんしよ!』
『いつにする? いつでもいいけど! はやく行きたいね、楽しみだね!』

 デカい目を細めながら、ガキみたいにはしゃいでいた。

「……あーほら、イヌピーさ、篠田と超仲わりぃじゃん。篠田もイヌピー以外の前では、」

 ココ、ねぇ、ココ。鼻がかった声でねだるように呼ばれる。なんだよと返したら嬉しそうになんでもないと笑う。自分からキスしてきたくせにキスを返したら戸惑って舌を入れてみたら狼狽が濃くなっていた。なんとかついていこうと下手くそに舌を動かしてオレの半裸に興奮して鼻血出す様は間抜けで滑稽で、

『はやく行きたいね、楽しみだね!』

 馬鹿で、

「いや、あの糞女はオレ以外の前でも糞だ。世界一の糞性悪、」
「オマエ篠田と喧嘩以外全然絡まねぇじゃん。そんなんで知ったような口きくなよ」

 気付いたら、イヌピーの声を覆うような形で、険のある声が喉から流れ出ていた。

 しいんと沈黙が降り立つ。それは、沸々と煮だっている脳みそを冷やすには十分なほど気まずい£セ黙だった。はっと我に返り、イヌピーを見遣る。ぱちくりと瞬いていた。

「……あー、ゴメン。なんかやっぱオレ、苛ついてんな。よくわかんねぇけど」

 気まずさを払拭するように強張った口角を持ち上げて笑いかける。イヌピーは驚きを引っ込めてまたいつもの無表情に戻っていた。何も考えていないようであり何か深い思惑をはらんでいそうでもある瞳でオレをじっと見据えている。「んだよ」と引き続き笑いかけると、イヌピーはオレを捉えたまま口を開いた。

「ココって篠田に惚れてんの」

 ……おいおい。的外れすぎる問いかけを真っ向からぶん投げられて苦笑する。

「言ったろ? 嫌いじゃねえだけだって」
「でも付き合ってる」
「告られたからってだけだよ。イヌピーだって今カノとそうじゃん」

 イヌピーと今カノの出会いは合コンだ。(知ったとき、イヌピーが合コンに行ったことが信じがたくて3回聞き直した。)合コン後、電話で告られたイヌピーは今カノの顔と名前を一致してなかったらしいが、性別が女ならまあいいと思いオッケーしたらしい。顔と名前一致してない状態でオッケーする思考回路は全くわからないが深い意味を持たずに付き合い始める思考回路は共感できる。オレもそうだ。篠田とも違う女ともそんな感じで付き合った。まあイケるからオッケー。

「今はちげぇ」

 イヌピーの矢を射るような真っ直ぐな声と眼差しに、一瞬虚をつかれる。けどすぐに「へえ」と笑って返した。あー、この話題やだな。妙にムズムズして居心地悪い。

「ココ」

 けどイヌピーは笑ってやり過ごそうとするオレとは逆に、いつもの真顔で心の奥底まで響き渡るように呼びかけてくる。逃げられねぇと悟り「んだよ」と投げやりに返す。

「オレは篠田がどうなろうがどうだっていい。けどココが幸せそうじゃねえのは嫌だ」
「サンキュー。でもオレ、もう幸せなんだけど?」
「全然そう見えねぇ」

 ばっさりと切り捨てられ、おいおい……と口角が引き攣る。情け容赦ねぇな……。イヌピーの一度決めたらてこでも動かない頑固さは身を以て知っているので、どうやら煙に巻けないらしいと観念する。このままだと埒が明かないと踏んだオレは、うなじに手を宛てがいながら息を吐き、それから本音を口にすることにした。

「好きじゃねえんだって、マジで」

 強がりじゃない。偽りじゃない。本心だった。

「付き合えるけどさ、篠田の笑顔見たいとか守りたいとかそういうのねぇんだよ。馬鹿すぎてドン引きすること多いし。すぐキレて喚いてうるせぇってマジで思うし」
「赤音とはちげぇってか」
「…………イヌピーなー。あー、そうだよ」

 こいつマジ……。過去とは言え、オレたちの禁句ワードを全く物怖じせず平然と口にするイヌピーの無神経さに呆れと苛立ちと清々しさを同時に覚える。これぞイヌピー。

「……赤音さんには、笑っててほしかった。……守りたかった」

 ぽつりと呟くと、赤音さんの笑顔がうっすら浮かんだ。忘れると決めた。だからもう胸を締め付けるようなことはない。赤音さんは綺麗な思い出として昇華されていた。オレが思う恋の定義と一緒に結びついて、小さな星のようにささやかに瞬いている。
  
 人を好きになるということは、赤音さんに抱いた感情を誰かに向けること。笑っててほしいとか、守りたいとか。篠田には到底抱かない感情だ。

「ヤりてぇとかか」

 ………………………………………………

 引いた。
 ドン引いた。
 引きすぎて口がきけねぇ。

 真顔で聞いてきたイヌピーにからかうような色はない。ガチだった。ガチで姉貴に性欲が沸くかどうかを聞いてきやがった。唖然としてイヌピーを凝視しているとイヌピーは「?」と首を傾げた。いや『?』じゃねえんだわ。相手がイヌピーと言えど綺麗な思い出をヤりてぇという世俗に塗れまくった発言で汚されて苛立ちが沸き上がる。「そういうのじゃねえんだよ、あの人は」返す声が自然と尖った。

「そういうのじゃねえ」イヌピーは初めて知る単語を繰り返すガキのように復唱した。

「赤音さんは、……綺麗で、優しくて……」

 触れたいとは思った。柔らかそうなピンク色のくちびるに自分ものを重ねたいと思った。慈しむようなキスをしたかった。
 赤音さんにはいつも紳士的で在りたかった。優しくしたかった。
 だって、あの人は。
 
『もう……いいんじゃない?』

「……一緒にいると浄化されるっつーか……清廉な人だったろ。だから、そういうのじゃねえんだよ」

 赤音さんの実の弟であるイヌピーに赤音さんのことをどう思っているかちゃんと言葉にして語るのは初めてだった。少し気恥ずかしくなり切り上げる。
 イヌピーはオレをじっと見ていた。じっと。じいっと。じーーーーっと。食い入るように見据えられすぎて、たじたじになる。

「いや何。こえーんだけど」
「ココ、」

 イヌピーはいつもの無表情でオレを呼ぶ。そして、淡々とした、起伏のない声で続けた。







「オマエ童貞?」







 宇宙空間にふっ飛ばされたかのような衝撃を受けた。

「ちげぇのか」
 
 呆然としているオレに、イヌピーは淡々と続ける。ぽかんと半開きの口を必死に動かして「ちげぇよ」となんとか返すとイヌピーは「そうか」と頷いた。

「童貞みてぇなこと言ってっから童貞なんかと思った」

 二年前、東卍とやりあった時。本心でもあったが八戒の精神に揺さぶりをかける事で東卍の戦力を削ろうと算段を立てたオレは『女に守られるとかだせぇ』とせせら笑った。だがイヌピーはオレのように打算的な男ではない。ただの本心だった。普通に女に守られるとかダサいと思ったから『ダッサ』と八戒を侮蔑した。
 だから今の発言も本心なのだろう。煽りたいからとか嫌味を言いたいからではなく、本当に普通にオレを『童貞みてぇ』と思って…………。

「え、ちょ、は……? なんでそんな考えに……?」

 少しでも体裁を保つために、口角を無理やり持ち上げて微笑みを作り、滑舌悪すぎて何言ってるかわかんねぇガキから聞き出すように、全然狼狽えてねぇからと言わんばかりの余裕のある口振りで尋ねる。

「童貞って感じの思い込みがすげぇから」
「イヌピーオレのこと嫌い?」
「? 何言ってんだよ。オレ達マブだろ」
「ハハハそーだなさっきからすげぇ悪口ばっか言われてっけど」
「んなことひとつも言ってねえだろ。そうか、ココは赤音に変なフィルターかけてんだな」
「……フィルター……?」
「だって清廉とか言うから」

 スンッとした真顔でしれっと言いのけるイヌピーに、オレを煽りたいという志は見受けられない。イヌピーは不器用だ。カーブなど投げられない。が、だからこその無垢な言葉がオレの精神をヤスリの如く削っていった。童貞みてぇって………………。え………………? 雷に撃たれたかのような衝撃を受けた事で硬直してから、ハッと我に返る。

「や、イヌピーだって、今カノにそーゆーのあんだろ」
「四六時中ンな事考えねえよ。手ぇ出されたら再起不能にするけど。つーか笑わせるも何もアイツひとりで勝手にさんまみてぇに引き笑いして噎せてるし。清廉とかも全然思わねぇ」
「じゃあ今カノにいつも何思ってんだよ」
「何……」

 イヌピーは顎に手を添えながら考え込んだ。元々憂いをはらんだ顔立ちなのでこういった仕草が絵になる。

「ヤりてぇとか」

 発言は憂い≠ゥら五億光年ほど離れてるけど。

「あとはそうだな。太る太るうるせぇ割によく食うのはなんでだとか、ウンコみてぇな髪型にハマってんなとか」

 イヌピーの言う『ウンコみてぇな髪型』っていうのは最近流行りのムーミンのミィみてぇなお団子頭の事だろう。そういえば昔ポケモンのプクリンのトサカ的なふわふわの毛玉を『頭にウンコ乗せてる』つってプクリン好きの篠田に『死ね!!』と罵られていた。そしてイヌピーはすかさず『オマエが死ね』と応戦していた。教師にあの二人の仲裁を頼むからしてくれと本気で泣き付かれたので今でもこんなくだらないことを覚えている。

「つまんねぇ映画見たがってばっかとか、ひとりでボケてひとりで突っ込んでひとり漫才してんなとか、エルモの物真似うめぇとか、えーと、後は……、」
「わかった。イヌピー、もういい」
「もういいのか」
「なんで名残惜しそうな顔してんだよ……」
「ココにあいつの話するの楽しい」
「そっか……」

 無表情ながらもイヌピーはご満悦そうだった。ほくほくしている。そういえばイヌピーは好きなモンの事となるといつもより若干饒舌になるんだった。初代黒龍の話は冗談抜きで百回は聞かされた。

「オレはこんな感じだな」
「どんな感じだよ」
「こんなもんだろ。映画じゃねえんだし」

 イヌピーは視線を滑らして、焦点をオレに合わせた。幅の広い二重瞼の中にある瞳に、深く捉えられる。

「こんなんでいいと思う」

 赤音さんによく似た顔立ち。だけどあの人と違い、全く愛想はなかった。







 イヌピーと別れた後、ぼうっとしながら帰路を辿っていく。人工的な光や騒々しい声は幕を隔てた向こう側にあるようだった。考えを整理するために、繁華街から離れて人気のない道を辿っていく。夜の公園は月光が差し込むばかりで誰もいなかった。静かな空間に浸ると、思考が少しずつ冴えていった。

 イヌピーの言わんとしたいことがわからないほど馬鹿じゃない。

 わかった。認めよう。
 確かにオレはわざと篠田の怒りを煽り泣かせる事に仄暗い喜びを覚える事はある。他の男に懐いている素振りを見せられたら苛立つこともある。けど自分に想いを寄せている人間が他の人間に傾き始めたら理不尽に苛立つというのはよく聞く話だし、オレは好きな子イジメとか世界一馬鹿げた行為だと思っている。何よりも、

『私の言う事聞かなかったら、ココに襲われたって叫んでやるから!!』
『今日からアンタ、私の奴隷ね』
『………………きもちわるい……』
『私!! ココの子ども妊娠してんだけど!!!!』
『ウサギは寂しいと死んじゃうんだよ?』

 …………惚れる理由がなさすぎる。マジ馬鹿女…………。つーかそうだ、ゲロぶちまけられてたわ………………。

 篠田の言動をひとつひとつ振り返っていくと、馬鹿で、支離滅裂で、自己中で、軽蔑に値するものばかり。当然、赤音さんに抱いた時のよう甘酸っぱく切なる思いを、全く覚えない。

 赤音さんの時は一緒にいるとそわそわして落ち着かなったが、篠田とは常に平常心でいられる。いや、でも、イヌピーも今カノに別にンなそわそわしてねぇ……いやそれはアイツの性格の問題…………。

 赤音さん以外にそういう感情を持たないと決めた訳じゃない。でも相手がアイツだ。あの馬鹿女だ。赤音さんとは似ても似つかない。浅慮で短気でワガママで自己中で恋愛脳の馬鹿女。オレをストーカーし、脅してきた。
 どれだけ突き放しても、食らいついてきた。
 首を絞めても、性欲処理と嘲笑っても、ついてきた。

 篠田如きに思考を割いて、膜に覆われたように世界が遠ざかっていた。けど実際は肉薄している。

「――あれぇ?」

 悪意や殺気は、すぐそこにある。
 
 オレはこの間まで関東一の族にいた。
 その前まで金さえ払ってもらえれば何でも請け負う族にいた。

 昔のカンが一気に戻る。ぴりっと肌が粟立ち、禍々しい気配を察すると、胸の中に、濃厚な殺気が強く垂れ込んできた。
 
「九井君じゃあん、おひさー」

 ……あー。

 親し気な口調とは裏腹に、数人分のぎらぎらと憎悪の籠った眼差しがオレを取り囲んでいる。いつの時代に買った恨みなのかは心当たりが多すぎて皆目見当つかなかった。しくった、と心の内で呟いてから「よ」と口角を吊り上げてみせながら覚悟を決めた。オレはマイキーやドラケンじゃない。数人に囲まれたら普通に負ける。骨の一本や二本で済んだら御の字ってトコか。

 年少にぶちこまれる、いやそれ以上の罪を犯した。許してくださいと泣きながら懇願する裏切り者の頭を踏んづけて『オマエ如きの謝罪に価値があると思ってんのかよ』と嘲笑った。何日か経った後、ソイツが首を吊って死んだことを知った。
 
「久しぶりにお話しよーぜ、九井君。久々なんだから、ケータイ禁止な」

 男は低い声を気色の悪い猫なで声に高めながら、オレのズボンのポケットからケータイを強引に取り出し道端に捨て、足で踏み潰した。まぁ予想通り。イヌピーにメール送れただけでも上々だ。
 オレは今からリンチされる。今まで自分がやってきたことなのでこの後のかってが手に取るようにわかった。

 因果応報。ぴったりの四字熟語が浮かび上がり、喉の奥で笑う――すると。

『ココなら人殺してもいい』
『ココが生きてるなら、いい』

 オレの腕にしがみつきながら呟く、篠田の声が再生された。

 …………オマエに許されたところでだよ。

 心の中で呟いたと同時に後ろから羽交い締めされた。案の定、天はオレを許さない。







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