壊れてなんていなかった
人間って本当、呆気ないもんでさァ。俺はもう動かない猫耳女の頭をゴリっと踏みつけた 。胴体から離れたその首はコロリと転がり、胴体から遠ざかっていく。俺の配給された武器は三味線糸。最初はハズレかと思ったけど、そうでもなく 、切れ味の良いその糸は意図も簡単に人を死に追い遣った


「でも良いもんが手に入ったぜィ。」


猫耳女の武器はCZ・M75という銃だった。こんな弱い奴に回るよりも、俺が持ってた方が良いに決まってる。だから


「俺が有効活用してあげまさァ。」


俺が全部奪ってやるから。全部壊して生きてやるからよ


「死にたくねぇなら殺せ。」


「ははっ、全くその通りでさァ…。」


殺して殺して殺して殺して。そして最後に生き残るのは俺だ


壊れてなんていなかった
(もう最初から狂ってたんだ)
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