犠牲にしてまでも
今日はずっと楽しみにしていた修学旅行。ずっと楽しみにしてたのに、私たちはこんなとこで殺し合いなんてしている。何で私たちがこんなことしなくちゃならないネ…


「神楽ちゃん…。」
「姐御…私、早く帰りたいネ…。」


パピーに会いたいヨ。寂しいネ…


「…大丈夫よ、きっと、…帰れるわ…。」
「………そんな、、だってそんな保障何処にあるネ!?」
「…か、神楽ちゃん?」
「私たちきっと帰れないネ!此処で死ぬアル、みんなみんな、殺されるネ!…もう終わりヨ!」
「…でも、銀八先生が言っていたでしょ?生き残った1人は家に帰れるって。」
「…帰れる…?」
「えぇ。」


じゃぁ、もしかしたら帰れるかもしれない?生き残ったら…私が生き残ったら。皆を殺して自分が生き残ったら…私は…


「…姐御…私、帰るヨ。」
「そうよ神楽ちゃん。だから元気を出して?」
「うん。だから、、、死んでヨ姐御…。」
「…え?」


気づいたら私は姐御のお腹に包丁を突き刺していた。姐御は信じられないといった顔で私を見てくる

ゴメンヨ姐御。だって私、帰りたいネ。死にたくなんてないアル…だから、だから…私は殺らなくちゃならないネ…大切な仲間を犠牲にしてまでも

私は………


犠牲にしてまでも
(これだけは譲れない)
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