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   ;PA,クラモリ


黒のセーラー服に身を包み、しんっと静まり返っている部屋を見渡し鍵をかける

ゴミの異臭やら血生臭い、それらに眉間にシワを寄せ人気の少ない一本道を歩いてゆく

"PA,クラモリ"東部に位置する此処は、クラモリの中では二番目に治安が悪い場所。此処には学校が密集し、他の地区に出入り出来る橋がこの東部に位置する

危険地帯、そう一般市民たちから云われている為、自由に此処の住人は他の地区に出入りが出来ないその為周りを川で囲み唯一他の地区に出入り出来る東部は、人気も多いながらも橋がある為、警察により警備が毎日巡回されている

出入り出来ない理由として、此処の住人は何を仕出かすか分からなく、危害をもたらすとされているから

巡回する警察とすれ違う、軽く会釈を互いに交わし小声で「お気をつけて」と告げられた




黒河高校"通称黒烏(くろからす)"は、東部に前々からある高校であり、警察沙汰の多い代表的高校の一つ。

生徒率は、女子生徒35%に対し男子生徒65%という男子生徒の数が多い。授業という授業はこの学校ではあっても無いのと同じであり、一年間の内半分出席し平均点30点を取れれば進級出来る、そんな学校。

この学校と正反対的に"PA,クラモリ"にある北区に白烏と呼ばれている高校が存在する。それはおいおい説明するとして

窓硝子が窓硝子でなく原形を留めていない校舎の無残さを見上げ、毎朝乱闘等起きない様に教師たちは目を光らせながら挨拶をかける


「黒森、おはよう」


黒いスーツ姿の男性教師がある女子生徒に挨拶をかけた、女子生徒は一礼をするだけでその男性教師の横を通り過ぎていく

彼女、女子生徒の名前は 黒森壱留(くろもりいちる)。高校二年生であり、この物語りの主人公でもある

先程の男性教師は、彼女の担任教師市川卓(いちかわすぐる)25歳。大学卒業後と同時に、昔からの不良の為と東部出身地ということで、この学校からのスカウトにより黒河に就任。

市川卓は女子生徒、黒森壱留の後ろ姿を見つめ溜息を吐き出す

彼に対しても他に対しても、壱留の存在は分からないのだ

彼女が何故、この地区に居るのかに



mae ato
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