『総司の馬鹿...』
「何さなまえちゃんが悪いんじゃない。あの土方先生をあんなに怒らすんだから、まあ丁度いいコントだったけどさ」
鬼の教頭の説教が終わったのは1限が終わった頃で
約1名ニコニコしてる鬼畜な男を除いて私も鬼さんもげっそりとしていた。
こいつは本当に鬼畜だ沖田=鬼畜=総司に改名するのをおすすめする
「...ねぇ、なまえちゃん。木刀って結構痛いんだよね」
『へっ?!ごめんんんっ』
ブラック総司★スマイル(今現在命名)に迫られ思わず後ずさりをすると背中に何かとぶつかる感覚があった
『お?!』
「あんたら何をしている..あんたたちのせいで土方先生の仕事が遅れていると聞く。なにをやったのだ」
その真面目な声の主ははじめくんで
総司とわたしを厳しい目で見ながらも
バランスを崩しそうになった私の肩を掴んで支えてくれていた
「あっはは、聞いてよはじめくん本当面白いんだよこの子 」
『あああ!!!!ばらすなあああっ』
沖田=鬼畜=総司侮れない..っ!!
「言えぬような事をやらかしたのか...?」
怪訝そうな顔で見てるよはじめくん...
『はぁ..あのね、』
事の発端は朝の職員室での説教だ
___________
「お前らはいっつも校門で騒ぎすぎだ!!!特にみょうじお前風紀委員だろーが。毎朝毎朝校門で騒がれちゃ迷惑ってこと分かりやがれ!!」
「あははっ、そもそもなまえちゃんを風紀委員にしようと思うのが悪いんですよ。いくら手元に置いておきたいからって」
『そ、総司...』
「お前ら二人が委員会同じにならないようにだろうが!!!」
『分かってまーす! 』
わたし達二人が固まればいつも問題を起こすのは分かってる
監視しやすいようにわたしが風紀委員に推薦されたのも納得がいく
だけど私がこんなに怒られることはないじゃんなんて不満に思いながら唇を尖らせると眉間に皺が沢山寄った鬼さんがこちらを睨んできた。
「不満げだなみょうじ」
『……だってトシ兄が怖いんだもん』
「……その呼び方は学校ではやめろって言ってるだろ」
『でもトシ兄はトシ兄じゃん』
「っ?!」
思い切ってギューっと抱き着くとトシ兄の目が見開く
トシ兄の香水とタバコの匂いがして落ち着く
「..ったく、その呼び方とタメ口は学校で控えろ言ってんだろうが。あと無闇にくっついてくるんじゃねぇ」
『んー...』
口調は荒いけどそれは怒ってるからではなくて照れ隠しなのを分かってるから全然怖くない
「ほら、早く、クラスへいけ。総司も撮ってんじゃねぇよてめぇ。」
「あれ、ばれました?土方先生が生徒に手を出してるなんて面白いと思ったんだけどな」
「てめぇは..ッ」
青筋がたっているのを見てあーあ..と思っているとドアの方からガタっと音が聞こえた
その方向を見ると数学の永倉先生
口をあんぐりとあけて手に持っていた日誌を落としている
あぁ、SHR終わったんだ
そんなのんきなことを考えていると
「ひ、ひじかたさん....」
「あ?」
「お、俺誰にも言わねぇぜ?! 確かになまえちゃんはいい女だし、ほら、な?!」
「『あ...』」
これは、やばい
トシ兄の恋人なんて立場と勘違いされているならやばい
いそいでトシ兄から離れるけど時すでに遅しで
「なんか気使わせてちまったな、すまねぇ!ほ、ほら総司もいくぞ!」
先程から口元を手で押さえて笑いをこらえている総司をひっぱろうと永倉先生が頑張っている
これは、非常にまずい
「おい、新八..!!これとはそういう関係じゃねぇよ!」
『そうです!こんなんと付き合うとか苦労するじゃないですか!嫌ですよ』
「あ?なまえてめぇ...」
『ぎゃ、いひゃい!』
「だ、だってなまえちゃん抱きついてたしよ?! 」
どんだけ動揺してるんですか永倉先生。
「はぁ...」
お、鬼の教頭がため息ついたよ
ストレス溜まってるよ
「...てめぇら」
『お?』
「全員床に正座しろッッッ!!!!!」
人の話は最後まで。(え?は?ちょっと!!私被害者!)
(ぷ...あはははっもう無理!!なまえちゃんと土方さんが恋人って )
(は?違うのか?! )
(てめぇら、まず俺の話を聞け!!!!! )
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