合宿も死者出ることなく無事に終わり
一番の問題だった総司と千の仲直りも出来たどころが二人が付き合い出した
次の日学校に行くと千と総司が付き合い出したという事が噂であるがひそかに広まっていて思わず苦笑をこぼしてしまった
｢なまえ、おはよ｣
｢あれ、なまえちゃんいたんだ？小さくて見えなかったよ｣
『沖田総司減点5』
｢ちょっと、職権濫用なんてしていいわけ？｣
『黙れ長身』
どうせ153だよ。ちびだよ。ちび。
遅刻魔の総司が珍しく遅刻せずに来たと思ったら千が迎えに行くことで遅刻せずに済んだらしい
｢ねぇ、おまえ職権濫用してるの？まぁ沖田のならいいけど他の奴にそんなことしたら殺すよ？｣
『おう。かおるきゅんいっつそーくーる・・・・』
｢死にたいの？｣
『いえ、冗談ですアメリカンジョークですごめんなさい薫様』
｢あんたら仕事をしろ。｣
一くんが呆れた様子で裏門の門番から帰ってきた
｢あ、一くんおはよう。｣
｢嗚呼、おはよ・・・う。｣
朝早くから総司は今日も遅刻だろうとぼやいていた一くんにとって意外すぎる声だったんだろう。硬直してる
｢ちょっと、皆してそんなありえないって目しないでくれる？｣
『自分の普段の学校生活見直しなよ。』
｢遅刻、服装の乱れ、古典授業不参加多々、無断早退 、これ以上なにか起こすなんて無理だよね｣
｢服装の乱れは風紀委員にもいるが、な｣
文句あり気な目線でこっちを見ている一くんの視線が痛い。とても痛い。
いや、服装の乱れって言ってもスカート丈短いとかリボンが学校指定のじゃないとかブレザー着ないとかそんな程度だよ
そう言うと一くんと薫の総攻撃に遭うのは経験から分かっているので黙ってやり過ごすことにした
｢総司、千早く教室へ行け。｣
｢はいはい、また後でね？２人とも｣
そう言って教室へ行く二人を見送ると遅刻まであと５分のチャイムがなる
あと来てないのは、平助と千鶴ちゃんと男子数名。
｢やっべ、千鶴走るぞ！！｣
少し遠くから平助の声がした
今日は間に合うのだろうか
薫の可愛い妹を巻き込んだとなれば確実に平助、あんた殺されるぞ。
一くんと同じタイミングでため息をつくと丁度トシ兄がやってきた。
｢今日の遅刻者誰だ？｣
『まだあと３分ありまーす。』
そう言うと100m先から平助と、千鶴ちゃんが見えた。
今日は遅刻免れるか、と思ったが
平助が千鶴ちゃんの手を握っているのを見た薫からぴきって音が聞こえたのは気のせいだと思いたい。
間に合った千鶴ちゃんは処分は免れたけど
平助は薫にしごかれる結果となった。可哀想に。
遅刻者の処理を済ませて遅刻者リストをトシ兄に渡すとトシ兄がついでにという口調で口を開く。
｢あぁ、なまえ。今度の休み空いてるか？｣
『空いて無い事も無いけど面倒な用事なら空いてない。』
｢つまりは暇人って事だろ。引きこもる位なら部活で使う道具取りに行ってくんねぇか？｣
自分で行け、人遣い荒い顧問め。
と言いたいがどうせ引きこもるのは事実だ。
渋々と頷くと買うもののリストと店の場所が書いてある紙を渡された。
学校から４駅位で着くショッピングモールにあるスポーツ専門店に行けばいいらしい。
一つだけ問題があるとしたら買うものがおおすぎる!!
『って事で、一緒に行こ千!!』
教室に着いて頼み込むと千は困ったように眉を下げていた
｢だーめ。その日僕とデートだから｣
・・・・みんな男ができた途端付き合い悪くなるよね。
友情大事だよ友情大事！
残るは千鶴ちゃんか。
｢ちなみに千鶴ちゃんは平助の溜りに溜まった課題手伝う予定らしいから駄目だよ。｣
見透かした様に、にっこりと笑う総司によって私の唯一の希望がきえさった。
もちろん、他校に女友達はいるけど、面倒なんだよね。
斎藤さん斎藤さん沖田さん沖田さん藤堂くん藤堂くんってうるさいし
｢で？一人で行くの？｣
『うん、一人で行くしかないよ。』
｢そこに何も予定がない人いるじゃない｣
総司の目線の先には一くん。
あぁ、確かに予定無さそうだわ。
｢ね、一くん行ってあげなよ｣
｢別にいいが・・・用具を取りに行くだけでいいのだろう？｣
この言葉によって今度の休みは一くんとスポーツ用具店に行くことに決まった。
｢ねぇ、よくよく考えればデートじゃない｣
『は、スポーツ用具店行くだけで？』
お昼になって千が何気なく言った言葉にぽかんと口が開いた
｢・・・なまえ。あんたスポーツ用具店行って帰る気なの？｣
『うん、そのつもり』
駄目ね、とこの間まで今の彼氏とギクシャクしてた奴にため息をつかれたくない。
｢デート、って事になれば私も協力するわ｣
にこにこと勝手にデートって事にした千が恐ろしい。
というか、この子総司と似てるわ。
｢ということで、なまえ？今日は土方先生急遽出張で部活休みになったし私ん家行くわよ｣
あぁ、そう言えばこの子やるって言ったら本気でやる女だった。女子って恐ろしい。
合宿後日。(一難去ってまた一難。)
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