沖田短編 | ナノ


  お人形。


『そう、じくん・・・?』

そう、君は僕だけ見ていればいい

僕の名前だけ呼べばいいんだ。

はじめくんとか土方さんの名前を呼んで左之さんや新八さんを見るなんて僕には耐えられない。

君はぼくだけのものでしょう?

僕以外を見たり僕以外の名前を呼ぶ子なんていらないんだ。

人形のようにずっと綺麗なままでいてよ


だから、僕は君を_____


『そ、うじくん・・・』

「君が悪いんだよなまえちゃん。」

さいごに、きみがみたのは僕で

さいごに、君が呼んだ名は


”総司くん”


ほら、素敵でしょう?


首に跡、残っちゃったね

でもそれも首輪みたいで綺麗だよ

これできみはやっと僕のものだ。


お人形。

(そう、僕だけのお人形。)


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