バロニアアイス






今日は、宿屋の予約が取れたから皆別行動して、私は午後からリチャードとバロニアを散歩してた。けど少し歩き疲れちゃったかな…足が痛い。



「うう…」


私が足をさすっていると、


「フィオナ…?疲れたのかい?」


リチャードが心配してくれた。


「うん…ちょっとね…」


「そうだ…アイスキャンディー、食べるかい?アイスキャンディーを食べながら休憩しようじゃないか。」


彼はアイスキャンディー屋さんを指差しながら言った。


「そうだね…食べる。」


私もアイスキャンディーを買いについて行こうとしたら
リチャードは私をベンチに座らせ、「フィオナは待ってて」、とアイスキャンディー屋に向かっていった。
王様にこんなことさせるなんて、私情けないね、アハハ。


しばらくして、リチャードが二人分のアイスキャンディーを持って戻ってきた。


「お待たせ。どうぞ。」


「ありがとう。」


リチャードからソーダ味のアイスキャンディーを受け取る。


確かこのアイスキャンディーってちょっと前にできたんだっけ?前にアスベルからそう聞いた気がする。

しゃり、とアイスキャンディーを一口頬張ると、冷たいソーダ味が疲れた体に染み渡っていく。

ちら、とリチャードの方を見ると、彼も美味しそうにアイスキャンディーを食べていた。

あっ私の方、向いた。



「美味しいかい?」


「うっ、うん。美味しいよ。」


残りのアイスキャンディーを慌てて食べる。
けどキーンと頭にきて、頭を押さえる。
その光景が可笑しかったのか、リチャードはクスリと笑っていた。


「そんなに慌てて食べなくていいよ。」


「わ、分かった…。」


その後はゆっくり食べた。
う、棒に何も書いてない…はずれかぁ…残念。


「ごちそうさま。…リチャードはあたり棒だった?」


「いや。はずれだったよ。」


彼はなんにも書いてない棒を見せながら言った。


「やっぱりそんなに当たらないものなのかねえ。」


「アスベルから聞いたけど、マリクは当てたことがあるそうだよ。」


「へぇぇ…いいなぁ…」


教官って案外運がいいのかな。

あ、日が段々落ちてきてる。そんなにのんびりしちゃってたかな。


「もう夕方だね。…そろそろ皆のところへ戻ろうか。」


「うん!」


リチャードは私の手を握って、歩いていく。
繋いだ手の暖かさが、手袋ごしに伝わった。










――――――――――



過去に書いた夢をサルベージサルベージ〜。段々暑くなってきたのでこのお話とかいいんじゃないかなと思ってこれを持ってきました。

ディスカバリーでもあるんですよねー、このアイスキャンディー。
画像だと赤いのと黄色いアイスキャンディーあったと思うんだけど、ゲーム内ではソーダ味しか貰えないんですよね…(´・ω・`)




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