FEヒーローズ×スマブラ


※捏造設定 エクラ=プレイヤー

英雄を召喚し、操る召喚師として異界から特務機関に呼び出される。大きな鉄の建物や、鉄の塊が走る世界出身。それと名前以外は年齢、性別共に不明。いつもフードを目深に被っていて顔も窺い知ることができない。その他諸々謎の人物。

「エクラって何者なんだろう」

うーん、とルフレは頭を悩ませた。マスターハンドから新たなイメージ、しかも自分が出るかもしれないという文献を渡された。しかし考えても考えても謎は深まるばかりであった。

「それって"player"じゃないかい?」

ひょっこりとルフレの背後から顔を覗かせたマリオは本を見るとそう言った。ぷれいやー?と頭にはてなマークを浮かばせたルフレに、たまたま通りかかったリュカが反応した。

「ぼくも"player"さん知ってるよ!いつもぼくたちを見守ってくれる、とても優しいひとなんだ」

全員が優しいとは限らないけどね、とマリオは頭を掻いた。ルフレは全く理解が追いつかないとばかりに眉を顰める。"player"とはひとりではないのか、と尋ねるとマリオはうーんと顎に手を当てながら、

「ボクらはフィギュアだよね?人形は普通自分の意思で動いたりはしない。なら人形って、誰が動かすんだと思う?」

「……ああ、ああ!そういうことか!」

ようやく全てが繋がったとばかりにぽんと手を叩いたルフレの顔は悩みが吹き飛んで晴れ晴れとしていた。リュカはニコニコしながら「"player"さんがいなかったら、ぼくたちはここにはいないんだよ」と語る。そしてぱたりと本を閉じたルフレにひとつ頼み事をした。

「もしそのエクラさんっていう人が"player"さんなら、ありがとうって伝えて欲しいんだ」

名案だ、とぱちんと手を叩いたマリオはボクからもおねがいするよと軽くウィンクをした。

「ここにいるみんな、全員お世話になっているからね」

「わかった、必ず伝えておくよ」

ルフレはゆっくりと立ち上がると、いつしか召喚師に呼び出されるのを楽しみに顔を綻ばせながら踵を返した。

20170221



MOTHER3→キャラクターがプレイヤーを認識している
マリオ→シュガーラッシュや、「このゲームをプレイしてくれてありがとう」などと自分がゲームのキャラクターであることを認識している

こじつけメタ発言組

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