「さーリオルくん、」
≪ん?≫
散々な一日から次の日、もっしゃもっしゃ白米食いながらリオルくんを見る。何故そのおててで箸使えるのかとか聞かない方が良いのか、
「名前を付けてもいいかね、」
≪・・・・・・きのううなっていたのはそれか?≫
「いえす、で名前なんだけどさ、昴はどうでしょうか」
≪すばる?≫
「うん、バッフロン座にあって六連星とか呼ばれてたやつね」
≪・・・ありがとう、
・・・・・・≫
「どうしたの?」
「・・・いや、ふひつようなものだとおもっていたのだが・・・あんがいうれしくてな、なんといえばいいのかわからん」
可愛いなおい、
「すーいませーん、アララギさーん」
≪ここは?≫
「近所のポケモン博士アララギさんの研究所」
所変わって昴引き連れてやって来たのはそう研究所、アララギさんに呼ばれたので来ましたー。
だけど反応なーし 生体反応キャッチできませーん
≪いや、なにかがいきてるかんじはある≫
「波紋の便利さが」
どんな形であれ生体がいるってのはありがたいね、さらっと心読まれたけど、さぁ行こう、魔窟へ!
「ちょっと探してくるから・・・昴は入んない方がいいかも、」
「ぐ?」
「あーもうそれ可愛いな、
ここ書類やら本やら実験道具が散乱した所だから慣れてないと怪我するか怪我させられるかのどっちかだから、待っててね」
させられる、と言うのは間違ってない。
提出用のレポートを誤って踏んでしまったことがあったのだが、あの時喰らった百科事典の痛みは絶対に忘れられない、くっ古傷が痛むぜ・・・
「えーっと、これは踏んで良し踏んで良し踏んで良し・・・おっと、踏むところだったぜと・・・」
そう言えばそろそろ論文がーとか言ってたっけか、踏んだら死ぬね、漬け物石正座で抱かせられるね、ここは慎重に慎重に慎重に・・・―――――
「ミッジュウゥゥゥゥゥ!」
「ぐふっ」
さぁ次のステップだと跳んだ瞬間腹にジャストミートする何か、何かって解ってるけどね! ●澤さん呼ぶぞ ジャストミィィィィィィトって叫んでもらうぞ
ガッシャァァァァァアンッ
舞い散る書類宙に浮く本響く破壊音打ち付ける背中! 何この四重苦!
「みーじゅ! みじゅみじゅみじゅー!」
「おぉふ・・・何言ってるか分からないんだけど・・・とりあえず降りようミジュマルくんや」
ロケットミサイル・・・基ミジュマルは清々しい程の笑顔で降り立って、なんとか体を起こした私を綺麗なオッドアイで見上げてくる。
つかおい、君が踏んでるの重要書類だぞ分かってるのか
≪ヒサナ!?≫
そこに飛び込む昴君、さらに舞い散る書類・・・
あー、死亡フラグ立った
「ヒサナちゃん、」
「ゴ、ゴメンナサイ」
「え?」
「モウシワケゴザイマセンデシタッ」
はい、アララギさんにしばかれながら部屋掃除です。
≪すまないヒサナ・・・≫
「気を付けようね昴君・・・」
ここで「ううん、君のせいじゃないさ!」って言えたら良いのにね、
「みーじゅ・・・」
箒と塵取り抱えて申し訳なさそうにしゅんとするミジュマル君、おうよしよし
この子似合ったのは今日が初めてと言うワケじゃない。ちょくちょくアララギさんの足下をとてとてしてはたまに来る私にさっきの如くロケットよろしく追突してくるのだ。あれ、恨まれるようなことしたっけ
「出発は?」
「・・・明日にします」
隈の出来た素敵な笑みでこっちを見るアララギさん、片付け&奴隷フラグ立ちました。
「さあ手伝ってもらおうかミジュマル君&昴!」
≪わかった≫
「みじゅっ」
「ミジュマル君は無事な書類集め、昴はごみ取りです
では、ミッション開始!」
えー、私はですね、アレです。引きこもりスキルをふんだんにあしらったデータ・書類の復旧作業です。徹夜フラグがビンビンだぜ! あれ、さっきからフラグしか立ってない
さーて、頑張ろ
bkm