『いん!』
『the』
「カラクサシティー!」
新しい町ってテンション上がるね、と言うことで、カノコタウンを発ってから7時間後、カラクサシティにやって来ました。正直隣町だからあんまり旅立ちって感じがしないのは一切気にしないと言うか気にしたら駄目なんだよ
『これからどうするんじゃ?』
「ナイスクエスチョンだね千陽くん
正直カラクサから先は行った事ないからまぁ大事をとってポケセンで休みます。
ですがその前に買わなきゃならないものが色々あるので買い物行ってきます
その間君達は部屋にて留守番!
何か質問ある人―」
『『後半』』
「うん、ごめん」
はい、何とか離れました。ぼっちなう
千陽の「いーやーじゃー!」とか昴のうるうる視線を潜り抜けて来ました。託児所か
「いや、買いたいものがね、買いたいものなんでね、こう、あれですよ、お揃いのモノとかあればいいなとか思うわけですよ。カラーギャングみたいな、デュララ○みたいな、
最初はよくある「気合いのハチマキ」と「奇跡の雫」とかそんなんにしようかなと思ってたけど何せ一体感がない! 私がつけたところで意味がない! んなわけで買いに来た未だに何を買うか決まってないまま!」
あ、やべ、全部しゃべってた
『うーん、きみちょっとうるさいかなー』
「あ、すんません」
気づけば足元にチョロネコ、きゃわゆいんだが、吐血していいかな、ダメだよね、ショボン
『いやいやわたしはきにしていないんだがね? ごしゅじんがびびってるのさ』
「ご主人?」
『いっときのだがね、あれ』
チョロネコズハンドの指す方向に薄緑の髪の美青年。腰にルービックキューブ引っ掻けてる。顔はおっかなびっくりと言った感じ あ、コイツがご主人か
「大丈夫かい少年」
「(ビクッ)」
やっべめっちゃ怖がられてる。どうしたもんか
「えっと、その・・・」
『しんぱいないよごしゅじん
たぶんいいにんげんだ』
「いかん、いかんのだよチョロネコちゃん、人はみんなグラエナなのだよそう簡単に信じちゃいけないのだよ拐われてしまうよ可愛い子は俺の物とかほざく虫けらに拐われてしまうのだよ!」
『おちつきたまえ』
「うーす」
「・・・・・・えーっと、」
とにかく、落ち着いてくれないかな
薄緑色の綺麗な髪のその青年は、そう言って苦笑いを浮かべた。
さぁ落ち着いた。誰が何と言おうと落ち着いたぞ。
「所でチョロ君や、一時ってドユコト?」
『わたしはやせいでね、此処に着くまでの護衛を仰せつかっていたのさ』
「なるほど」
『まぁここでサヨナラだがね』
「そっか、ならば達者で!」
「うむ、ごしゅじんもたっしゃで」
「・・・あ、ああ、君のお陰で助かった。ありがとう」
『ふ、ああ、わたしもたのしかったよ
では』
軽い足取りで走り去るチョロネコ君を見送ってふと少年を見る。見た所私よりも年上の青年は未だに警戒の目で私を見ている。
そのような目で私を見るな! あ、ごめんなさい軽蔑の目で見ないで心折れる。
「えーと、あ、すんません、怪しい者じゃないんで落ち着いてください」
「・・・・・」
「あー・・・じゃあ、失礼しまし・・・―――
まぁここは退散すべきかと別れようとしたら「あ、やべ」と横から声がした。
「ぶふっ」
「わわっ」
追突、後転倒。顎がっ 顎がぁぁぁぁぁっ
「あーすんません」
「ぐふ・・・」
『なんばしよっとねミコトちゃん・・・ほれ、ちゃーんと謝りなっせ』
「えーっと・・ごめんね?」
だれですか・・・?
bkm