黒猫と革紐。 | ナノ




◎同類の結合はつよいらしい


現パロ共同生活設定
実はいなかったあの人登場



V「……おは、よう…?」


B「しーっ」ぴったり
O「足音立てないで」ぴったり


V「こんな朝早くから襖に張り付いて何やってるの…しかもそこ兄さんの部屋だし」

B「まあ貴方も見てみればわかりますヨ」
O「そうそう、でも絶対静かにしてね」
V「はあ……」


G『……う、ん。…ゃ……』


V「いつも通りの兄さんじゃない。ふふ、寝言なんか言って相変わらず可愛いなあ……」
B「貴方も相変わらず気色悪いブラコンな事で」
O「それはもう病気だから構うだけ無駄だと思うよ」
V「君らさあ、一応僕にもギル以外の感情あるからあんまりぽんぽんぶつけないでくれるかな…? ……で、これがどうしたの?」
O「ギルの隣見てみなよ。なんだか布団がやけに膨らんでるんだよな」
V「隣…?」かさっ


G『……う…?』


B「ちょっと、静かにって言ったでしょうが」
V「仕方ないでしょよく見えないんだから…」
O「ギル起きちゃったかな…」


G『…ん、うぅ……』
?『――まだ早いですよ。もう少し寝られますから』


BVO「「ッ!?」」


G『なん、じ…だ……?』
?『六時半です。昨日はあれだけ起きてたんですから、寝ていてください』
G『……ん』すりっ
?『そんなにくっついたら寝にくいですよ』
G『……、』


B「……、」
V「……、」
O「……、」


〜しばらくお待ちください〜


V「ちょっ、離して! 何今の…!? 男の声がしたんだけど!?」
O「静かに、静かにして! バレるだろ!」
V「どうしてあんなにギルも馴染んでる感じなの…!? だいたい、最近僕だって一緒に寝させてもらってないんだよ!?」
B「それは貴方が寝起きを容赦なく襲うからでしょうが」
V「それくらいいいじゃないか…! 僕だってちゃんと休日に狙いを絞ってるよ…!? なのに拒否されて……そんなギルが他の男と!?」
O(ものすごく昼ドラめいてきたな)
V「もう駄目、襖開けて…もがっ」
B「はいはーいお静かにー」ギリギリ
V「むぐっ……」
O「ブレイク、鼻も押さえたら死んじゃうって!」
B「一度くらいあの世見せとけばおとなしくなるでしょう」
O「それ片道で帰ってこない奴だから!! ストップ! ストップ!!」


G「……うるさいな…」からっ

O「あ」

G「…? ぜんいんそろって……なにやってるんだ? 悪いがもうすこし寝るからしずかに…」
V「兄さぁああああああん!!!!!」がばっ
G「!? ヴィン…ぐぇっ」
V「ねえあいつは誰!? ギルがそんな…嘘だよね? ねえ、教えてよ…!」
G「なに言っ、くるし……あ」くらっ
O「ちょっ、頸動脈決まってる! 落ちちゃうから!」
V「いいんだ…! ギルが他の奴に取られるくらいなら二人で…!」


B「いい加減にしなさいこの昼ドラ脳」げしっ
V「痛っ!」

G「げほっ、ごほ……」
O「ギル大丈夫? この指何本かわかる?」
G「……こら、高速で振りながら聞くんじゃない」
O「あ、平気みたいだね」
B「ったく…昼ドラが許されるのは暇な専業主婦くらいなんですから程々にしてくださいヨ」
V「……、」ぐったり
O「こっちは大丈夫じゃないみたいだな」

G「それでなんなんだ? 昨日はだいぶ遅くまで起きてたから寝かせてくれ…」
B「ああ、それなんですが…」


?「……ギルバート様? 騒がしいようですが……」からっ


G「あ」
B「……、」


〜しばらくお待ちください〜


B「れーいーむーさーぁん? どうして君がここにいるんでしょうかねぇえ?」ギリギリ
R「がっ、ざくっ…ギブアップギブアップ!」
O「ちょっと、自分がさっきと全く同じことしてるよね!? ストップ! ストーーップ!!」
G「レイム! ブレイクやめろ離せ!」

R「はあ、はあ……」
B「ぜえ、はあ……」

O「で、真相は?」
G「き、昨日はレイムと飲んでたんだ。前々からの約束で……それで、オレが潰れたらしくて」
R「げほっ、私がここまでお送りしたらもう深夜で終電がなくなってしまって、それを申しましたらギルバート様が泊まっていけばいいと仰られたのでご好意に甘えて…」
V「なんで一緒の布団に寝てたの…?」
G「なんでって、家には客用の布団なんてないじゃないか。前の暮れから年始めにアリス達が泊まった時はわざわざ家から羽布団持参して寝てたんだぞ」
O「え、ほんと? それは知らなかったな」
G「ブレイクが帰ってきた時はもう片付けてたから気付かなかっただろうがチャイム鳴ってドア開けた瞬間布団背負った行商みたいな親子が居たんだからな」
V「レヴィ達もよくそんな格好で人の家訪ねようと思ったよね」

B「しかし仕方ないと言ってる割にまんざらでもない感じじゃあありませんでしたか」
R「そ、それはだな…」
B「だいたい昨日って私からの誘いを断った日ですよネ? 君がそぉんなにギルバート君と過ごす事に価値を見出しているとは知りませんでしたが?」
R「ぎ、ギルバート様との約束のほうが早かったからだ! それにザクス、おまえとはほぼ毎日職場で顔を合わせるがギルバート様とはしばらくお会いしていなかったんだぞ! ご成長を確かめて何が悪い!」
G「レイム……」

O「成長って…おじいちゃんかよ」
V「ああ、うん、僕もうこれからレイムさんには嫉妬しないことにしようかな……」
B(レイムさん、ギルバート君とそんなに年離れてないのに……)

R「ナイトレイ家を出てザークシーズ達と暮らすと聞いた時は心配しましたが、こうしてお会いすると元気そうで安心しましたよ…」
G「ああ、あの時は心配かけたな」
R「私の家にいらしても良かったんですが要らぬ心配でしたね」
G「流石に前みたいに迷惑はかけられないさ」

O「……ん?」
V「前……?」
G「あれ、言ってなかったか。レイムはオレが前の職場にいた時の同僚だったんだよ。だから何度か泊めてもらったりしてたんだ」
B「ああー、レイムさんが校医やってたときですか」
R「レインズワースの病院に移る前の話だからおまえにも話してなかったな」

V「迷惑って…?」
G「あの時はまだ新任だったから仕事をうまく消化できなくて倒れたりしてな。その時によくレイムに世話になったんだ。カウンセリングをしてくれたりして」
R「ギルバート様は悩みを抱え込みがちでしたからね。私生活の方もその当時は落ち着いていませんでしたし」
B「私が声をかけた時はもうボロボロでしたからネ。いやはや、思い切ってナイトレイから拉致って正解でした」
O「拉致るって何!? もしかしてアレ許可取ってなかったの!?」
B「まあまあ、エリオット君経由で事後承諾は取れましたから法的にはセーフですヨ。その後溝鼠さえついてこなかったら円満でしたが……」
V「誘拐寸前の騒動起こしといてよく言うよ。義父様達を抑えたの僕なんだからね…?」
B「あーハイハイどーもー」

G「あれからもう二年か…」
R「あ、個人的にお会いしたのを含めると実はもう十年経ってるんですよ。ブレイクからギルバート様のことは一度紹介されていましたから」
G「もうそんなにか……」
R「ええ、もうこんなに立派になられて……」
G「いや、オレよりレイムの方が立派だ。その年でヘッドハンティングを受けるほどの腕を持っているし、人間的にもずっとずっと上で……それに、レイムといると自然と落ち着くしな」
R「ギルバート様……」じわっ

O「何この空気」
V「やっぱちょっと苛つくかも……」

B「ところで、そろそろ朝ご飯にしません? お腹空いたんですが」
G「そうだな、目も覚めたし何か作るか。レイムも食べていってくれよ」
R「あ、ではお手伝いします。お世話になる身ですし」
G「レイム……」じーん

O「か、片付けは手伝おうかな……」
V「僕も……」
B「私も……」


G「じゃあ、レイムを送ってくる。ついでに買い物も行ってくるが何かあるか?」
V「アイスかな……サ○レ以外で」
R「あれ、ヴィンセント様はサ○レお嫌いなんですか?」
O「あ、オレもあんま好きじゃないんだよね。食べにくくて…」
B「私もですネ」
R「そうなんですか。美味しいのに……」
G「全員分サ○レにしてやるから覚えとけよ」
R「アイスといえば私の家を過ぎたあたりにアイス屋とカフェが合わさったような店が出来たんですよ。色々と新しい店も出来ましたし、行ってみませんか?」
G「そうだな。せっかくだから一日回ってみてもいいかもしれない……じゃ、行ってくるから」
R「どうもお邪魔しましたー」


B「……、」
O「……、」
V「……、」


O「……なんかさ、さらっと送る予定を一日出掛ける予定にすり替えていったよな」
V「なんだろうこの敗北感……」
B「私に至っては誘いをフラれたことも後半には忘れ去られてましたヨ」
O「……、ねえ、どっか出掛けない?」
V「ジェットコースターとか…乗りたいな……」
B「おでかけ…しますか……遊園地にでも……」




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今更の新キャラ(強)

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