黒猫と革紐。 | ナノ




◎深夜テンションってこわい



実況してみたらどうなるのかな、という純粋な疑問でした
お下品注意。




ブレイク「ふふ、こうして君と二人になるのも久々ですネェ」

ギルバート「そうか?」

ブレイク「折角なんだからもっと近くに座りなさいヨ」

ギルバート「いや、でも…」

ブレイク「私の隣は嫌かい?」

ギルバート「そういう訳じゃ」

ブレイク「ならほら、こっちに」

ギルバート「うわっ!?」


  『おおーっとーー!ブレイク選手実力行使に出たーーッ!!』


ブレイク「!?」
ギルバート「!?」

オズ『さあいい滑り出しですブレイク選手!手のかけ方、力の入れ具合共に気合が入っているーーッ!!』

シャロン『倒れさせて分かりやすく持ち込む気ですわね』

オズ『フィールドもここがソファだという事を踏まえてのように思えますがいかがでしょう!?』

シャロン『あえて椅子にソファを選んだ辺り、試合前のイメージトレーニングは万全のようですわね』

オズ『今日は実に一週間ぶりの再会ですからねーここは何としてもスムーズに持ち込んでキメたいところ!ブレイク選手気合十分です!』

シャロン『驚きつつも手を離さない所もポイントが高いですわ』


ブレイク「………、」
ギルバート「………、」

オズ『あ、遅れましたが実況はわたくし「回が進むごとに四面楚歌」歩くトラブルメイカーことオズ=ベザリウスと、「合法ロリここに実現せり」中身はご想像にお任せなティーンズレディ(外見)シャロン=レインズワースさんでお送りします!』

シャロン『ふふ、よろしくお願いしますわ』


オズ『さあまさに二人はザ・ワールド!一点を見つめています!』

シャロン『息があっていますね』

オズ『ここからどう時を加速させるかが重要なポイントとなってきそうです!』

シャロン『こういう時は先に動いた方が主導権を握りますからね。一週間ぶりという事もありますし、ブレイクの技の見せ所ですわ』

ブレイク「あの……」

ギルバート「おまえら……なにを……」

オズ『あっこちらはお気になさらず』

シャロン『どうぞお続けになって』


ギルバート「続けるも何もあるか!何だいきなり!?どうなっ…げほっごほっ」

ブレイク「あー急に喋り出すからむせちゃって」

オズ『ブレイク選手介抱に入りますがその手は離していないーー!まだ諦めていないようです!』

シャロン『けだものですわね』


ギルバート「おい……!」
ブレイク「えっ、これはそのえっと」


オズ『空気が悪化してきたか!?ブレイク選手の表情が凍りついてきました!』

シャロン『ギルバートさんのエメラルドスプラッシュまで持ち込みたかったのに踏み所を間違えてマジシャンズレッドを引き当てたみたいですね』

ギルバート「………、」
ブレイク「や、あんな実況を本気にしなくても…」

オズ『目が泳いでいます!』


ギルバート「嫌に正確な実況じゃないか…?なあ…」
ブレイク「わ、私は単純に君を気遣ってですネ……」

オズ『おっとー!ここでアヴィスのダブルアリスチームから映像が入りましたのでビデオ判定に映ります!』

シャロン『あー、これは黒ですわね。背中を擦るはずの手がさり気なく腰に回っていますわ』
ブレイク「ッ!!?」


ギルバート「だ、そうだが…?」

ブレイク「お、オズ君らが訳の分からないことを始めるから……!?」

オズ『責任転嫁で逃げに入りましたがはい、ここでカメラ班クローズアップ!』

シャロン『まだ諦めていないようですわね。結構結構』

ブレイク「どこにクローズアップしてるんですか君達は!?」

ギルバート「………、」
ブレイク「あ…!?」

オズ『おおっとギルバート選手無表情でソファから立ち上がったーー!?そして歩いていく!』

シャロン『あ、帰ってきました。キッチンから何か持ってきましたね』


ブレイク「ちょっ……」
オズ『キッチンバサミだーーー!ギルバート選手凶器入ります!』


ブレイク「ぎ、ギルバート君?」
ギルバート「………、」

オズ『ギルバート選手無言でハサミをしゃきしゃきさせています!これは怖い!』

シャロン『どうやら一連の流れ全てに怒っているようですわね。ナイフではなくハサミという所に怒りを感じます』


ギルバート「……なあ…去勢って知ってるか…?」


オズ『出ました衝撃発言ーーーッ!』

ブレイク「待っ、ギルバート君……」

ギルバート「はは、骨は無いけど太さがあるからなあ。動いたら変なトコまで挟みそうだ」

オズ『輪切り宣言です!』
シャロン『これは怒っていますね』

オズ『ダブルアリスからまた映像が入りました!さすがに項垂れています!』
ブレイク「だからドコにクローズアップしてるんですか君達は!?」

ギルバート「ははは、ピーラーもいるかもしれないなあ」

ブレイク「!?」

オズ『微妙に去勢の方法が間違っていますがギルバート選手ヒートアップ!』

シャロン『本当は先の方ではなく根本部分の大本を処置するんですけどね』

ブレイク「ッ!」

オズ『おおっとブレイク選手逃亡!青ざめつつも軽やかなフットワークです!流石はパンドラ最強の男!その足取りに迷いはない!一直線に玄関かーー!?』

ギルバート「………、」

オズ『ギルバート選手投擲体勢!眼が据わっています!』

シャロン『投げましたね。ハサミを閉じて形を整えた上、質量を活かしてのいい軌道です』

オズ『そして放たれたハサミが…刺さったーー!

ブレイク「 」
ギルバート「………、」

オズ『ギルバート選手眉一つ動かしません!淡々と倒れたブレイク選手を回収していきます!』

シャロン『刃の根本まで刺さっていますね。今は夜ですから冷たさも凶器になるでしょう』

オズ『ブレイク選手尻を庇ったまま動けない!完全にめり込んでいるーー!カウント入ります!1…2…3………ダメだーーー!ブレイク選手動かない!完全にダウンです!』

シャロン『ビデオ判定でも臀部の合わせ目にスムースインしていますからね。暫くは動けないでしょう』

オズ『残念ですが試合終了のようです!「ブレイク×ギルバート」第43戦はギルバート選手の勝利だーー!』



シャロン『今日はどうもありがとうございました』
オズ『どうもありがとうございました!「ブレイク×ギルバート」第43戦はここで締めくくらせて頂きます!』

シャロン『来週のこの時間はドキュメンタリー「痔、その苦痛と戦い」をお送りしますわ』












ギルバート「お前達もこのまま帰れると思うなよ…?」

オズ『えっ』
シャロン『えっ』





▼これは ひどい!


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