仕返しは倍返しで(ルサ+三頭火)*最初微裏!


*黒ルビー&カガリ。他キャラ崩壊(?)に注意!最初微裏!途中からほぼ会話文です。
















「ん…っぁ、ルビー…」

サファイアをソファーに押し倒し、深くキスをする。

息を吸い込む度に、サファイアはボクの名前を呼んだ。

「サファイア…、そんなに色っぽく名前呼ばれたら欲情しちゃうよ…?」

彼女の鎖骨に軽くキスをしながら、ボクは言った。

「ひゃっ!」

サファイアの声が、秘密基地の中に反響した。

「可愛いなぁ…、もう…」

再びキスを繰り返しながら、彼女の上着のボタンをゆっくりと外していった。


ピリリリリリッ


最後のボタンを外そうとした瞬間、突然ボクのポケギアが鳴った。
クソ、今一番良いトコロだったのに…

「…もしもし」

渋々電話に出ると、懐かしい声がした。


「よぉ、ルビー。元気にしてたかぃ?」

「カガリさんじゃないですか!お久しぶりです。ボクもサファイアも元気ですよ。カガリさんこそ、元気にしてましたか?」

アハハッ!!と電話越しに笑う声が聞こえた。

「相変わらず仲の良いバカップルだな。あたしも元気だよ。今日はちょっとあんた達に用があってねぇ…」

「用?何ですか?」

横になっていたサファイアがむくりと起き上がり、ボクの傍に座って電話の内容を一緒に聞いた。

「突然なんだけどさ、祭に行かねぇ?」


「祭?」
「あぁ。今日の夕方から、カイナで祭があるんだ。っつっても、あたしら元マグマ団主催なんだけどね。出店もあるし、花火も上がるんだよ。どうだい?」


横に居るサファイアを見ると、目をキラキラと輝かせていた。

「分かりました、行きます」
「そうこなくっちゃねぇ。じゃあ、また後で」


そう言うと、カガリさんは電話を切った。

「祭、楽しみやね!」
「そうだね。…そうだ!サファイア、折角だから浴衣着ようよ!」


確か、ボクが作った浴衣があったハズだ。

「浴衣?よかね!」
「じゃあ、早速ボクん家に帰って準備しなきゃ!着付けはママがやってくれるよ」


ボク達は、急いで家へ向かった。












****************************

「あらぁ、よく似合ってるわ♪とってもカワイイわよ、サファイアちゃん!」
「Very cute!!」
「そ…そやろか///」

黒地に水色のラインが入った浴衣に、藍色の帯。
アクセントに、紅色の花の髪飾りを付けて。
我ながら、よく出来ていた。

あぁでも、浴衣を着てさらに可愛くなったサファイアが人混みの中に入れば、悪い虫がすぐさまやって来るだろう。
まぁ、そんな悪い虫を寄せ付けさせない為にボクも行くんだけどね。


「行こうか、サファイア」
「うん!!」
「気をつけて行くのよ?」
『はぁーい!!』


家から出ると、ボク達はとろろに乗ってカイナシティへ向かった。








****************************

「人が多かねぇ〜…」
「うん。ほら、サファイア、はぐれないように…」
「し…仕方ないったぃね!」

ボクが手を差し出すと、サファイアは照れながらもボクの手を握った。


「あ!ポケモンセンターの前におるのはカガリさんじゃなかとか?」
「ホントだ!お〜い、カガリさぁ〜ん!!」

手を振りながら大きな声で呼ぶと、カガリさんは軽く手を挙げてこちらへやって来た。


「わざわざ済まなかったねぇ。…おぅ、サファイア、なかなか似合ってるじゃないか」

フッと笑いながらカガリさんが言った。

「いえ、ボク達もお祭りに行きたかったので」
「フフッ、なかなか嬉しいコト言ってくれるじゃないか」
「いえいえ、本当のコトですって。…あれ?あの2人はどうしたんですか??」
「ホカゲとホムラかぃ?ホカゲは花火のセッティング、ホムラは射的の出店をやってるよ。あたしは、まぁ…見回りさ」
「へぇー、そうなんですか…」

ふむ…。
射的ねぇ…


「カガリさん、ちょっといいですか?」
「ん、何だぃ?」


ボクはカガリさんに、先程思い付いたコトをヒソヒソと告げた。

「へぇ〜、なかなか楽しそうじゃないか」
「でしょう??サファイア、射的で欲しい景品はボクが捕ってあげるから、遠慮せずに言うんだよ?」
「ホントったぃか!?やったぁ!!」

浴衣姿ではしゃぐサファイアがとても可愛くて、思わず見とれてしまったのは言うまでもなかった。




****************************

「おぅ、いらっしゃい…って、カガリ!?お前、何でここに来てんだヨ!?」
「何だぃ、あたしが来ちゃいけないのかぃ?」
「い…いゃ別に悪くねぇけどヨ…」
「良いじゃないか、客連れてきてやったんだからよ」
「どうも。景品全部捕るつもりで来ました」
「ルビー、期待してるったぃ!」

ケツアゴがボク達を見て、固まった。

「オ、オィ!!なんでテメェらまで居んだヨ!!」
「は?何なんですか、客に向かってその態度は。ケツアゴの癖に生意気ですよ?」
「な…っ!?」
「ルビー、なしてホムラ…さんのアゴにお尻が付いとると?恥ずかしくないとやろか?」
「尻じゃねぇヨ!!それに、サファイアだっけカ?"さん"を付けるの躊躇ってんじゃねぇ!!」
「カガリさん、ケツアゴはホントに五月蝿いですね。美しくない」
「あぁ、そうだねぇ。まるでアゴから屁を垂れてるみたいだ」
「うわぁ、気持ち悪いったいね…」
「オィ…お前らその"うわぁ〜…"みたいな感じでオレを見るナ!!」
「どうでもいいですけど、早く鉄砲と球くださいよ。サファイアが全部欲しがってたんで」
「チッ…。ほらヨ、銃と球ダ」
「は?たったの5個?ふざけてますねケツアゴの癖に」
「お前…マジで焼き払うゾ…」

カチャッ
パァンッ!!

「ってぇナ!!何処狙って撃ってんダ!!」
「あぁ、すみません。手元が狂いました」
「テメェ…アゴ撃っといてよくそんナ事言えるな…っ!!」
「五月蝿いですね。もう一発当てられたいんですか??」
「ホムラ、ちゃんと顔のケツの穴閉めとかねぇと、ルビーからやられんぞ」
「チッ…分かったヨ…!!」

そう言うと、ケツアゴはドカッと椅子に座って黙り込んだ。


「サファイア、どれが欲しい?」
「さっき全部欲しがってたって言ってなかっタか…?」

…カチャッ

「…」
「それでいいんですよ。ケツアゴだけど、少しは知能があったみたいでよかったです」
「く…っ!!」
「さぁ、どれがいい?」
「えっと…あ、あのアチャモのキーホルダーがよか!!」
「OK♪」

パンッ

「アー、スゴイスゴイ、ヨクトレマシタネー」

カチャッ

「…」
「解ればいいんですよ、解れば。ハィ、サファイア」

捕ったキーホルダーを渡すと、彼女は「ルビー凄か!!ありがとうっ!!」と言ってボクに抱き着いた。

「…うわ、甘すぎて吐きそうダ…」

カチャッ

「…」
「そうだ、この中で一番高い景品ってどれですか?」
「…全部同じ値段ダ」
「…」

パァンッ

「いってェ!!何でオレの手首撃ってンダ!!」
「その時計…高値で売れそうだったので。当てたんだからもらいますよ」
「はぁ!?」「RURU、"かなしばり"」
「ぐぁっ!?」

ケツアゴがかなしばりで動けない間に、ボクは腕時計をもらう。

「ついでに、残りの球も全部もらいますね」
「な…っ!?コラッ!!」

ケツアゴがギャアギャア言っているのを無視して、ボクは景品を撃ち落とし続けた。



そして…



パンッ

「ふぅ…。全部撃ち落としましたよ」
「ルビー…かっこよかっ!!」
「ほぅ…やるじゃないか」
「ありがとう!サファイア、カガリさん!!」

ボクは持っていた袋に、景品を全て入れた。

「RURU、これテレポートで秘密基地に送れる?」

"かなしばり"を出し続けているRURUは、コクンと笑顔で頷くと、大きく膨らんだ袋を一瞬でテレポートさせた。


「じゃあ、ここにはもう用は無いんで。お金はあなたが払ってて下さいね、ケツアゴ。さようなら」
「ちょ、ちょっと待っタ!!」

立ち去ろうとしたボク達を、ケツアゴが呼び止めた。

「ウザいですね…何なんですか?」
「お前ら酷すぎだゼ…」
「酷い?アハハッ!!以前ボクとサファイアに酷い事をしたのは、何処のどいつでしたっけ??」
「ぐ…っ!」

ボクはケツアゴに近付き、ニコッと笑った。

「その仕返し、ですよ」


「気が済んだかい、ルビー」
「えぇ。ケツアゴの分は」
「じゃあ、次は花火ったぃね!?」
「Of course!!」
「じゃあな、ホムラ。せいぜい楽しめよ」
「チクショ〜ッッ!!」



背後で、ケツアゴが泣きながら叫んでいるのを聞きながら、ボク達は花火の設置をしている男の元へと向かった。








2に続く!

 










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