愛し愛されはないちもんめ
授業中に関係なくメールがくる、
くるのがわかってるからサイレントマナーにしてる設定
本当は着信拒否位にはしたいんだがしたら泣いて拗ねるから、
めんどくせぇって亜久津がいってるのもわかる気がする今日この頃
「千石........授業中にナンパメールするのはかなり........うん、止めて欲しいかナなんて」
そう遠慮がちに言うと、彼は雷が走ったように硬直してしまった
言い過ぎたか、いやそんな強く言ってないよなと一人で焦ってると勝手に立ち直ったらしい千石が私の肩をがっしりと掴む
「え、な」
「俺の事嫌いになった........?」
涙目で見上げてくる彼
は、反則だと目をそらす
いかんいかん、一瞬押し倒したくなった
「き、嫌いではないが....」
「じゃぁ....好き........?」
こくんっと首をかしげる
それ普通女子がやるもんじゃね?と一人突っ込みをできる余裕を持ってない私を彼は攻めてくる
「好、好き.....?かな....」
....
一寸まてわたし、好き?え、は?私が好き?え?
「よしつきあおー!」
そう無茶苦茶たっかいテンションで抱き着いてくる
「ちょいまて、何でそうなる」
私の驚いた反応にさも当然のように、俺も君好きだから
とにこやかに答えやがった
もしかして........私嵌められましたか?
END
あの子が欲しい、はないちもんめ
2012.8.22.00.00.曖霧
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