庭球 | ナノ

  白くソマレ


君と一緒にいた時気付いた、君は私を見ていないって





彼の目は私を見ているのに、その目はどこか遠くを見ているようで、私のことを見ていないようで


「君は....何処を見ているのかな」


そう、ポツリと呟いた、聞こえなければ良いなとか後から思ったりして


「?」


やっぱり聞こえてない、ある意味悲しい気もするけど


「何か言った?」


隣の君はそう首をかしげる、わざとらしく
私の方をその目で見て


「なんでもないよ、清」


嘘、本当はなんでもあるんだけど....私がそう言ったら何かがこわれそうで


「そう?」


と心配しながら、私の奥を見るように
見透かされてるのかな、私は


「清は....ちゃんと私を見てね」

「.......うん」


私色にソマレ

END

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