庭球 | ナノ

  Last stop


私は丸井君の事が好きだ、だけど彼には好きな人がいる事を私は知っている。
気持を伝えた方がいいのか、悩んで悩んで、結局いつも相談に乗ってくれている仁王に話してみると、彼はとても難しい顔をしてから


「告白してみたらどうじゃ?スッキリするんじゃないかの」


と、後押ししてくれた、だから告白することにした
屋上に呼び出して、ストレートに好きでしたってちゃんと伝えれた、君のおかげで
でも、あっけなく「ごめん」ってフラれた

結果は目に見えてたのに....わかってたのに....辛い


その事を仁王に報告した


「仁王....私.....フラれた」


話しているうちに、涙が出てきた、結果は分かっていたのに


「そーか..」


仁王は俯いたまま、低く呟いた


「ごめんって....」


話していると、急に抱きしめられた


「今言うのは卑怯かもしれんけど.....
俺じゃってお前さんの事好きなんよ?俺じゃだめなんか?」


震えた声で、震える腕で....
それは、私の心を大きく揺らした


「仁...王....」


END

-薄情ナ私-

-詐欺師の精一杯の告白-

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