一杯いかが?


私はコーヒーが好きだ

苦味がたまらなく好きで
香りも心地よくなってくる

私は、放課後家に帰るまでに我慢できず、よく缶のコーヒーを買う
アイスの、猫舌だから

そして一度缶の飲み口でしたを切ったことがあるため、自前のかみこっぷに移して飲む

少しずつ、苦味を噛みしめるように

いつもならこの行為を一人で行うのだが、今日はなぜか隣には今吉がいた

ほんまに苦味が好きやなあって

その薄気味悪い薄笑いが私は嫌いでたまらない

そういえばと、何か思い出し話を振ってくる


「じぶんの彼氏の宮地君ーやったか?この前彼に自分の彼女さん、浮気しとるよーいうたら青ざめて帰って行きよった
自分、信頼されてないんやなぁ」


そう言い、こちらを向く

私はその薄笑いに笑顔を向けた

そのコーヒーがまだなみなみはいったものを彼の方に差し向ける
「なんやくれるん?」と手を伸ばそうとするやつに思いっきり中身をぶちまけた


顔から滴る茶黒い雫
まるで彼の心のようだ


「最ッ低」


私はかなり今笑顔なのだろう
こいつに向けてやる怒りすらもったいない

彼はいった


「最高の褒め言葉や」


2014.4.4.01:55.end


顔面にぶっかけたかっただけ

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