突撃!


たまたま体育館前を通りかかると、バスケ部の休憩の様だった

通り過ぎようとすると、「せんぱああああああああああ」と高尾が走って背中にタックルしてきた

倒れる

そう想っていると、体重を誰かが支えてくれた

誰だ

そう想い顔を見ると、逆光
じいいいいと見てると、「おい」とその逆光さんに言われ
あー人の顔まじまじ見るのも良くないかなって思い「ああ、ごめんなさい」と謝った

高尾君が腰から動いてくれないので動けないんです

ごめんなさい
とふと思った
相手は気付いてくれたらしく、「高尾!」としかる声
またもや逆光さんから


「えー宮地さん、もーちょっとこのままでいいじゃないっすか」


高尾が口をとがらせてぶーぶーと文句を言っている
てかあれ、この人宮地先輩か


「そろそろ俺が動きてーんだよ、気付け高尾」

「むうう」


渋々といった表情で私の腰の上から動く


「やッと動いた、ホントやめていただきたいよ」

「いいじゃないっすかー、高尾ちゃんの愛っすよ」


愛か
ほう


「じゃあ今度私からやってあげるよ高尾」


そう嫌みたっぷりに言ってあげると、何故か目を光らせ


「是非お願いしまっす!」


と飛びついて.......
っと思ったが抱きつく前に誰かの腕の中にしまわれていた


「調子に乗るな、轢くぞ」


そうどす黒い声が上から聞こえた
あーなんか怖い雰囲気
そう見上げると、鬼の形相の宮地先輩
その雰囲気に感じるものがあったのか、高尾がへーいと体育館に戻った
残された宮地先輩と私
私は宮地先輩の腕の中
つまり
ひっじょーに気まずい
私もちょっどうしようか迷う


「えっと...そのー......悪かったな」


宮地先輩がそう、多分高尾の事だろう、謝ってきた
大丈夫なのになあ
そう想いながら「いえ、大丈夫です」
だけれど、宮地先輩は何か考えている様で
考えるに五分「よし」と声を小さく出し


「今度お詫びするわ」


と、私の頭を撫でながら
少々照れくさそうに

じゃあな
そう先輩は走って帰った

お詫び........

その内容は、とてもうれしいものだった

2014.01.17.18:42.曖霧


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