I Love you. Do you need me?


真ちゃん、私は貴方が大好きです。
真ちゃん、貴方は私が必要ですか?

なんて、言っても取り合ってくれなさそうだけど、たまに言いたくなるのだよ

だから、ぼそっと、ちっちゃなちっちゃな声で言ってみた。


「真ちゃん真ちゃん」


とことこと駆け寄ると、片手に汁粉を持ちながら彼は振り向いた


「真ちゃん、私は貴方が大好きです」


ブッ!

最初の言葉を言うと彼は盛大に吹いた
汁粉を
生憎ここが室内ではなかったことが幸いして、拭くとかそういう手間は要らなかったが

真ちゃんは自分の口元をごしごしと拭いて、「急に何なのだよ」と咳ごんでいる


「ごめんごめん、何となく、さ」


私が手を会わせて謝ると、まったく........と眉間にシワを寄せた。だが、怒ってはいないようだ、よかった

彼はもう一本汁粉の缶をあけ、口元に寄せた

「真ちゃん、貴方は私が必要ですか?」


ブブッ!


「な、何なのだよ!」


二本目もどうやら無駄になったようで、吹いてしまった。どうやら器官にはいったようだ。咳き込んでいる背中を軽くさすりごめんごめん、気紛れだよと笑った

それから彼は、仕返しなのだよとぼそっと呟き


「俺はお前のことが大好きだし、大切で必要なのだよ!」


そう赤くなりながら叫ぶように言う。

真ちゃん、それ、仕返しになってない。

だけど、とっても嬉しいよと抱き着いたら、彼も抱き締めてくれた。


2012.12.12.23:40.曖霧


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