休日に彼


私は、とある人の自宅前にいた
ストーカーとかじゃないよ、待ち合わせだよ?

その彼を、外で待つこと10分
「お待たせッス〜」とヘラヘラ玄関から出てくるのは、私を買い物に誘った張本人、黄瀬涼太

彼はカッコイイ........と言われるのだが、あまりその感性が私には通じないらしく、シレーっと関わらない様にしていたら、逆になつかれてしまった..というかんじだ

はっきりいって、ワンコだぞ黄瀬涼太


「で?何処行くって?」


私は要件を済ませてはやく帰って零をやりたいのだ、速く済ませてくれ


「街ッス!服買いにいくッスよ宮智っち」

「はぁ?それくらい一人で....」
「無理ッス!だって宮智っちの服、買いにいくんスから」


なん..........だと?
ここ最近、金欠の私に服を買えと言うのかこの黄瀬涼太は
そう睨むと「心配しないで欲しいッス」とシャラってきた
何を心配しないのか全くわからんよ


「俺が、宮智っちにプレゼントふぉーゆーしたいだけっすから」

「あぁそう..........ってちょいまち!それは悪いよ、黄瀬」


流石に彼女でも何でもないのに、プレゼントなんかされたらたまらん
だが、それの反応に「何でッスか?」と返事するのも黄瀬涼太
こいつ自分で稼いでるからかな
その考えを簡単に話すと「なんだ、そんなことっすか」と笑顔になる
まて、嫌な予感しかしないぞ私!


「なら、宮智っちが俺の彼女になればいいッス!大歓迎ッスよ」

「何でその方向に行った!」

「え、嫌ッスか?」


今にも捨てられそうな子犬のような瞳で私を見てくる黄瀬涼太
うぐぐっ..........負けそうです私


「うぐっ......わ、わかったからその瞳をやめい!」


そう顔をおさえさけぶと、「わかったつーことは付き合ってくれるんすね!」
とはしゃぐ黄瀬涼太

私の心臓は、いくらあっても足りなさそうです


2012.12.6.23:13.曖霧


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