トロイの木馬は愛された


「真ちゃん、俺、宮智の事好きだから」


宣戦布告する、いや、本人はそんな気はないのだろう、なんせ知らないのだから
俺が彼女を好きなこと


「真ちゃんも俺と彼女の事.....応援してくれるよね?」


ただ

相棒の頼みは、断れなかった





「緑間君?眠たいのですか?」


隣の彼女が笑う

それだけで俺は嬉しくなる

こんな気持になるのはこいつが初めてだった


「あぁ....少しな」


うとうとと俺は彼女の太腿に頭を預ける

こんなところを高尾に見られてはいけない

わかってる

だけど


彼女は、俺の頭をふわふわと撫でる


「少し.........寝てもいいか」


少し、眠い

何も考えたくはない

俺は、浅いまどろみに身を任せた




2012.10.26.10:38.曖霧

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