始まりと中二病と××
ネットでは友達たくさん リアルは苦手 趣味は乙ゲー漁りなもう乙女とかけ離れた生活を夢見た普通の、某殺し屋漫画を思い出すような平々凡々な少女。
それが私、苗字ななしんぐ……だったはずなんだけどなぁ。

どこで道間違えたんだr「道ならとっくの昔に間違えてるわよおバカ」…んだと!?どこから!?ちなみにリロードできる!?


「………ハァ」

「…うぇい?」


おっと乙女らしからぬ声が出たけどまぁ気にしない気にしない。
で、誰がどこでいつ道を間違えたんだと…!?
ただたんに普通にアニメが好きでイケメン彼氏(ただし二次元に限る)に憧れてるだけなのに…。
あ、そういえばまだアレクリアしてないんだけど。
ちょっと年齢制限かかるだろって言うシーンが何度か出てきてしかも進み方次第ではその登場人物同士をくっつけられると言う夢のような乙ゲーを。


「もうアンタ末期だわ…こんな子ホントにいいのかしら」


なにやら私のことを末期だとか言っているけど、私より重傷なのは…いるはずだし。


「って、それより何が大丈夫なの?きょぬー美女様」

「その呼び方今すぐやめないとこのまま殺すわよ」


…ワォ。
風紀委員長でも不良委員長でもないけど出ちゃったよ。
だって目がマジなんだもん。こわいこわい。

すると、もう一度ため息をついて私のことを改めて見てくる
少しドキッとしたが、お姉さん…多分20前半くらいかな に見えるお方の目を見ると、とても真剣でまっすぐで…でもどこか寂しそうなそんな目をしていた。

あ……そういえばなんでここに居るんだっけ。


「……ん?思い出せない」

「…ここまで馬鹿とは思わなかったわバカ娘」

「ちょ、二回バカって言わないでよ!!!!このきょぬー!!!!」


貶してんのか褒めてんのかどっちなのよ
とか言われたけど気にしない。全世界のひんぬーの敵だもの。


「……ってあああああああ!私死んでるじゃんか!!!」


そうだ、私確か駅のホームの階段前に落ちていた雑誌を拾おうとしてふざけていた男子校生らしき人達とぶつかって落ちたんだった…!!!
くっそう…あの雑誌がBL雑誌…しかもうた○リだったのに…!!

…って、私、死んだんじゃん。美紀どうしてるかな。悲しんでるかな。

わたしの親友、親、兄貴、クラスメイト、ぶつかった高校生……いろんなことを思い出し思い出に耽る。

私が胸に手を当て悲しんでいるとき、神様(さっき教えてくれた)のクロンがいいこと教えてあげる とウィンクをしてきた。
やべぇ惚れていっすかクロン姉様マジ美女すぎてつらたん。


「ちょっと、気持ちわるいこと考えてたら容赦しないわよ。
それから本題に入るまでが長すぎたけれど入るわね。まず、アンタは大神様の命でトリップさせることにしたから。OK?」

「おーけいの発音良すぎない?
ってトリップ?神様もトリップなんて言葉使うことにまず驚きなんですけど」


………あ、またため息疲れた


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bkm

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