いきなり声をかけられたことに対し、別に今使用していた携帯は普段用なのに隠してしまった。

その事に対して興味を持ったのか「何で隠したの?」と問われる。


「………そ、れよりなんで松野がここに」

「あ、僕?結城さんが百面相になりながら携帯見てたからさ、
ちょっと気になって離れたところから見てたんだよね。
そしたらびっくり。携帯二つ持ってるなんて思わなかったよ」


ニコっと微笑みを向けられるがこちらを見ている瞳がほぼ笑っていない。
何を考えているかわからないからこいつは苦手だ。
そもそも私はこいつと接点がなかったはず…。


「酷いなぁー、一年のとき同じクラスだったじゃない」

「…そうだった?」


一年の時のことと言えば、風丸と同じクラスだったことくらいしか覚えていない。
そういえば毎日弁当のおかず貰ってたっけ。
いや、あれは押し付けに近いような…っと、今は関係ない。




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