そんなこんなで怪しまれたが
チャイムが鳴ったので教室へと戻ることとなった。

去り際に「じゃあまたね」と手を振られたが内心次があって欲しくはない。
いつバレるか分からないし、そもそも何を考えているのか分からないからだ。

一年の時はそれほどまで親しくなかったし、どちらかというと大人しめであったはず。
チラッと噂を耳にはしていたがあの帽子は実は秘められた魔力が…とかどうでもいい話であった。

もちろん私もバレないようにしていたし極力学校では普段用の携帯しか持ち歩かないようにしているので
携帯を二つ持っていることを知っているのは秋や風丸……不本意ながらも半田くらいである。
確か一年の時にサボっていたら半田と会ってしまって、話が思いのほか合って、連絡先を交換して…

……って、原因半田じゃ?
半田は松野とも仲がいいから、それはありえない話ではないのである。

(釘を刺しておけばよかった…)

なんて今更後悔しても意味はないので諦めて取り敢えず半田に一発殴らせてもらうことにした。

次会ったときに必ず…と言っても次に会うのは間違いなく教室なので、さすがにクラスメイトの前では殴れない。
放課後に呼び出すか、サッカー部に見学と言うちゃんとした理由を持ちつつ殴ろう。
そうだ、そうしよう。


そう決めた私は、松野がまさかサッカー部に入るなんて思わなかった


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