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そういえば、とおもいリビングに近寄る
ソファーに陽介の姿がないから
不思議に思ってソファーを覗きこんでみたら

「…ん」


横向きになって寝てた

はぁ、とため息が出る
俺が料理してる間に寝てるなんて。

タダ飯くえて幸せなやつだな

しょうがない、起こそう


「よーすけ」

まずは肩を揺さぶってみる

「んー…?」

反応が薄い

「ようすけくん」

次は頬をぺちぺち叩いてやった

「んん、…………まさゆき…?」

お、やっと起きたようだ

「ほら、起きたならテーブルに向かって。ご飯できたから」

「…………いはたようすけはおきてません」

「は?」

いやいやいや起きてるだろそんで喋ってるだろ

「まさゆきのちゅーでめざめたいなー」
  
目をつぶりいかにもキスを待っているような仕草に少し苛立った

陽介は何気に頑固だから
多分キスしない限りここを動かないつもりだろう


めんどくさい

折角作った料理が冷めてしまう

チッと軽く舌打ちをして
自分の唇を陽介のソレに重ねる

至ってシンプルなキス
ちゅっと、音がなり唇を離した


陽介の長い睫毛が揺らぐ
そっと目を開いた

「…えー、べろは?」

「………もう、黙って食べなさい」

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