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「来夢って目とかデカいのに平凡、つか地味。ドンマイ。」
「っ…そう、そうなんだよな」
二重でぱっちりお目々に唇の左下にホクロ身長は低めの170cmだが聞いてみるとああ、なんかイケメンっぽいってなるけどジツブツみてみろや、こら。
正反対の俺等がなんで一緒に居るかというと
アレだ。一番仲がいい幼馴染みがたまたま超絶美形でたまたま同じ高校を受験しただけだ。
くっそ、まじ神様って不平等。まじクッソ
俺もあの頃は暁人と同じぐらいチヤホヤされてたんだ。
小3までは。
平凡なくせして来夢とかないわァ。
名前だけが独り歩きするわァ。
そんな俺を暁人がちょいちょいっと指で叩いた
「んぁ?」
「来夢のダイスキなバナナやるから落ち着け」
「………って、好きじゃねえよ」
目の前に出されたのはバナナ。バナァナァ。
あっ、いい忘れてたけど今は暁人の部屋だ。
ベッドの上だ。ゴロゴロしてるだ。だっ。
え?如何わしいことすんなって?
大丈夫。俺も暁人もノンケ
「にしても、4人部屋なのに誰もいねえーのかよ。お前の同室者は」
「あー。多分みんな今頃セフレとズッコンバッコンじゃね?」
「げっ、まじかよ」
暁人率いるここの部屋の人はみんなお顔が宜しくて目から鱗。え?そもそも4人部屋が珍しいって?そんなもんだろ。
そーかー。セフレとズッコンバッコンか。
相手はもしかしなくても男。
「俺も穴に入れたい」
「おい。ノンケだろお前」
そうですけどっど。どえろいことしたいお年頃だろ。
「え?あれ、暁人もセフレとズッコンバッコンしないの?」
ま、この高校、女なんていねぇし。
セフレ自体いるのかわかんない。
だってこいつノンケだし。
俺は厭味ったらしく言ってやった
「馬鹿にしてんのか。昨日シたわ」
「…………………………………はっっ!?」
驚いて眼球飛び出るわ
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