俺。きうち　らいむ。

おい。いま、名前だけ見てキラキラネームとか思った奴出てこい。殺す。


城内来夢だ。

某全寮制男子校に通ってる
ごく普通の男子高校生。2DK。

まじ普通だ。超普通だ。



「おい、お前何一人でぼけっとしてんの？…平凡な顔が不細工になってる、大丈夫か」

「ウルセェ、ダマレ糞ウンコ」

「きたねぇよ平凡」　　


ああ、今の一言で俺のHP全部削れたわ。


「平凡平凡いうなよ、泣くだろ」

「…鏡みてくれば」

「コロス」　

さっきから俺のことを平凡平凡言ってくるコイツは
嘉賀暁人。かが　あきとだ。

そんな暁人さん実は学年2位のモテ男だ。

スッと通った鼻筋に整った唇
二重から覗くのは男らしいキリッとした目
睫毛長いし、180 cmでスタイルいいし。

勉強だって出来ていつも3位以内をキープだ。

俺200位以内キープだぜ。ドヤ顔。
え、400人男が居て200位以内だよ。


容姿端麗、頭脳明晰を絵に描いたような奴
それが嘉賀暁人。

平々凡々を絵に描いたような奴
それが俺だ。

言わせるなよ、泣くぞ。

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