■ 13
次に俺の意識が戻ったのは
寝苦しさを感じてだった。
目を開けるとカーテンの隙間から月の光が漏れた
一筋だけ明るくなってる見慣れた天井があった
規則的な寝息が聞こえると思えば
隣には真啓が居る
仰向けに寝ている俺に腕を回し抱きしめていた
これが寝苦しい原因か。
俺はお前の抱き枕か。
真啓から視線を逸らして
また見慣れた天井を見る
するとさっきまでの情景が脳をよぎった
俺、コイツにイかされて―――
…思い出さなければよかったと後悔
自分を見た感じ服は着てるようだったが
脚はすーすーとなんとも言えぬ感覚がするから
多分したは下着のみだろう。
…コイツが着替えさせたんだよ、な。
風呂でのことと言い
着替えのことと言い
考えれば考えるほど恥ずかしさが増す一方
頬が熱くなっていくのを感じていた時
「ひぁ」
ビクッと体が跳ねる
耳をぬるぬると熱いものが覆った
ちゅぷ、くちゃ、にゅちゃ
と水音が耳を支配する
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