▼ 4

「…なに?」

食べづれぇんだけど。

「いやぁ〜」とニコニコしながら此方を見てくる

「食べ方えろいなあ、と思ってさぁ」

「は。」

ピタリと箸を止めて顔を上げた
なんだえろいって。
そもそも食べ方にえろいってあんのか。

すると「ねぇさ、それ狙ってる?」と
訳のわからない事を言ってきた。

狙う?何をだ。

いみわかんね、と首を傾げてみると。

「誘ってるのかな?」

そう言って
俺と距離を縮めてきた。
と思ったら唇の端に濡れた感触

ああ、つまり俺は舐められたのか。
脳は冷静だった。

「…っ、なに」

「ご飯粒ついてたよん」

だから、舐めちゃった。
って全然かわいくねーんだよ、

「…あぁ」

「…そんなに反応薄いとさぁ。」

虐めたくなるんだよね、と耳元で囁かれた

prev / next

[ back to top ]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -