▼ 3

無意識に言葉がでた。

「やっと、口聞いてくれた」

別に、聞いたわけじゃない
さっきまでの俺の穏やかな時間を返せ

「なんで、俺に構うわけ?」

本心だ。なんで構うのか不思議すぎる

「んー、別に理由はないけど」

なんなのまじで、殴っていいかな

「強いて言うなら、好みだからかな〜」

「…は?」

「だから、雅の顔が好みなの」

絶句。
多分俺、今間抜けな顔だ。

いみふ。好みってやっぱり
そーゆー方の好みだよな。
あのホモ的な意味兼ね備えてるよな


「俺、男とかむり」

「もぅー、そんなにハッキリいわないでよぉ」

「まじ、むり」

なんか、いつもうざいぐらいに
絡んでくると思ったら、
そーゆーことか。きも。

「まぁまぁ、そこら辺は気にしないで」

お弁当たべちゃいな?

って気にするだろ、普通。

まぁ、お弁当たべよ。

高柳を無視して
もぐもぐとお弁当のおかずを食べる。

さっきから隣から視線を半端無く感じる
くそうぜえ

prev / next

[ back to top ]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -