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翌日の朝、私と葉瑠ちゃんは着替えを終えて用意も終えて正門の前で立っていた。
「桃井ー!森若ー!」
「おっはよーう!」
すると、そう私達の名前を叫んで玄関から出てきたのは一十木くんと松林くん。
葉瑠ちゃんが隣で大きく左右に腕を振った。
「早く早くー!」
「分かってるって!」
「おとやんより俺の方が早い!」
「俺だって!!」
全力疾走でこちらへ駆け出した彼らの後ろからは、呆れた表情の聖川くんやにこやかにそれを見守る四ノ宮くん。
そして、まだ眠そうなトモちゃんやハルちゃん達の姿が見える。
「ハルちゃん、トモちゃんおはよう」
「2人ともおはよー!」
「あっ、やよいちゃんに葉瑠ちゃん。おはようございます!」
「ふぁ〜……おはよー」
欠伸を零したトモちゃんに私達3人は苦笑を零して、ドタバタと聞こえ出した玄関を見つめる。
「よーっす!」
声を上げながら出てきたのは来栖くん。
「翔やんおっはよー!」
「んだよ!翔やんって!!」
松林くんの付けるあだ名ってなんかやけに「○○やん」っていうのが多い気がする。
私は続いて正門に向かってきている一ノ瀬くんと神宮寺くんに朝の挨拶を兼ねて頭を下げると、こちらへやって来た来栖くんに出発しようと仄めかせた。
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