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また会い主in桃色主の身体




あれ、何かが可笑しい。

私はゆっくりと寝惚けた状態で周りを見渡して一つ大きな欠伸をしつつも周りを見渡しそう思った。

それと同時に微かに見えた自身の前髪の色を見て目を見開く。

「な、何これ!?」

いや待て、待つんだ。

私の髪の毛はテツヤと同じくサラサラの水色だった。

なのに何故、この私の髪の毛はピンク色のサラサラヘアーになってるんだ?

それに加えてなんだか少し体が大きくなってるようななってないような。

私は慌ててベッドから飛び起きて近くにあった鏡台に映る顔を見る。

そして、そこに映る見知らぬ人の顔を見て私は思わず叫んだ。

「えっ!?」

すると、それと同時に何処かの扉が開く音がしたと思うと突然聞こえてきたのは見知らぬ女の子達の声。

私はパニックになりながらも部屋の中で何処か隠れられる場所があるか周りを見渡す。

しかし、この部屋に隠れられそうな場所なくて私は両手を頭に持ってきた状態で固まる。

「どうしようどうしようどうしよう……」

ぶつぶつとそんなことを呟いていてもこの部屋に近付いてくる足音が止まることは無い。

刹那、小さな音を立てて開いたこの部屋の扉。

そしてそれと同時に部屋に入ってくる三人組の女の子の達。

ふわふわとした高茶色の髪の毛の女の子が私を見たと思うと嬉しそうに笑い聞き覚えのない名前を口にした。

「おはよう、やよいちゃん!」

やよいとは一体全体誰なのか。

私は彼女の言葉に口元を引き攣らせながら片手を上げる。

「や、やっほーみんな元気そうで何よりだよ!!」

途端に私の言葉に大きく目を見開き慌てた様子でこちらへ駆け寄ってきた三人。

三人は私を囲みながら物凄い勢いで私の心配を始めた。

「え、え、え!?やよいちゃん何か変なものでも食べた!?」

「な、なんだか今日のやよいちゃん様子が変ですよ……?」

「ちょっと聞いてるのやよい!?」

私は三人の顔を見上げながら背中に冷や汗をダラダラとかきながらも頷く。

「も、もちろん!」

「本当に?」

「う、うん!」

この日、私は桃井やよいという子になってしまった。

というか桃井ってさっちゃんと同じ苗字だなぁなんて思ったり。




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