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■■本編より早めに家出した夢主が帝光中学校へ


仕事は好きだ、けれどもこれはないと思いますよ学園長。

私は内心でそうぶつぶつと文句を垂れながらつい数ヶ月前まで通っていた中学校の門を潜った。

そして、私の隣に立つのは国民的超人気アイドルと名高い姉さんや母さんも大好きだったアイドルのHAYATO。

彼は注目を集める中で私の肩をポンポンと叩いて笑った。

「何でそんな嫌そうな顔をしているのかにゃー?ほら、元気出して行こー!!」

私的には彼自身いい人だと何回かの仕事で会っているから分かるのだか、現在の私からすれば本当に煩わしいだけだ。

「はいはい」

私は軽く彼をあしらって歩く歩幅を早める。

すると、良いか悪いか前方からやって来たのは出来ればもう二度と会いたくなかった姉さんやキセキ+αの姿。

思わず引き返そうとした時、後ろから私の名を呼ぶ声がした。

「もしかして、やよい!!?」

HAYATOが私の名前を叫んだ姉さんと私を指差しながら首を傾ける。

「あれ、もしかしてやよいちゃんって双子かにゃ?」

空気を読まない一言、私はその場で思わず肩を落として転けかけた。

同時に抱きしめてきたいつの間にやら近くにいた姉さん。

「やよい、やよい!!!」

半泣き状態で抱き締められては流石につきとばすという行為すら出来ない。

周りにやって来たキセキ+αが私の周りでギャイギャイ吠えだした。

「何故、何故、お前は!!」

「やよいっち、何で芸能界何て場所に行ってんっすか!?」

「バカ野郎!!」

「何を考えているんだい!」

「僕ら、やよいさんに何かしましたか?」

「やよいちんの薄情ものー」

何となく心配してるのは表情で分かるのだか、如何せんあれだ言い方がムカつく。

私はHAYATOさんに救援を求めて呆れた表情でこちらへやってきた彼に全て任せた。

「おはやっほー。これからボクらお仕事あるからその子を話してくれにゃいかなー?」

途端、目を見開きそちらを見詰めるその場にいた全員。

私は姉さんの手から力が抜けたことを確認するとその手をさりげなく外して彼の横に立つ。

「と、言う訳で失礼します」

「え?」

私は目を白黒とさせて固まる彼らを放置してその場を後にした。



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