■■黒子くんとお互い良き理解者
私とテツヤくんは何かと似ているところが多かった。
例えば、どちらも影で活躍する者であることや光に比べて性格が大人しいところなど他にも幾つかある。
そして、そんな似ているところが多い私達は気が付けばよく二人でいることが多くなった。
現在も二人でマジバでシェイクを飲みながら駄弁る駄弁る。
「それでですね、青峰くんが……」
「分かる。大輝はいつもそうだから」
「どうにかなりませんかね?」
「絶対にならない。それ言ったら姉さんだってそうだもん」
「……お疲れ様です」
「……いえいえ、そっちこそお疲れ」
はぁ、と同時に溜息を付けば私と前の彼の目が合いどちらともなく苦笑を浮かべる。
「……まぁ、それも彼等のいいところか」
「そうですね。ただ、やりすぎはあまり感心しませんが」
さつきは恋に盲目で大輝はバスケに盲目。
これからもあの光である二人といる限りは溜息が続くのだろう。
けど、まぁ。
「テツヤくんがいればどうにかなるか」
「僕もそれは思いました。これからも仲良くして下さいね」
「うん」
彼とこうやって駄弁ったり愚痴ったりすることによってスッキリするのはするので、これからもこの関係は続くだろうなと頭の片隅で考えながら笑った。
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