「ねえ三治郎」「なーに兵太夫」



 



乱太郎の場合

「乱太郎」
「らんたろーう」
「な、なあに?」
「これ、引っ張ってみて」
「みてみてー」
「え、す、すごい嫌な予感がするんだけど…」
「大丈夫大丈夫」
「そうだよー」
「いやだっ。こういうのでロクなパターンがなあああああああああああああああ」
「引っ張らないなら」
「僕らが引っ張るけどねー」



きり丸の場合

「お、きり丸」
「きり丸だー」
「あ、からくりコンビじゃん。何やってんだよ」
「これ引っ張ってみてよ。おもしろいから」
「うんうん」
「やなこった。何のトクにもなんねーだろ」
「えー相変わらずだなきり丸は」
「あ、じゃあさ、きり丸。これ、引っ張らせてあげるよ」
「よっしゃまかせろおおおおおおおあああああああああ」
「ナイス三治郎」
「スマイルスマイルッ」



しんべヱの場合

「あーふたりともなにやってるのー」
「あ、しんべヱ」
「やっほー」
「あら、これなあに」
「あ、これはね」
「引っ張るとねーって」
「落ちたね」
「落ちたね」



庄左ヱ門の場合

「ふたりとも…」
「あ、庄ちゃん」
「庄ちゃんー」
「まぁた。勝手にこんなもの作って」
「ちゃんと先生方の許可は得たよ」
「何なら確認してきなよー」
「そうなの?まぁならいいけどさ…」
「うん。その辺は抜かりないよ」
「そうそう。流石に僕らも無作為にはしないよー」
「そうかなぁ…でも、あんまり皆に変な事しないでよー」
「変な事?」
「変な事って…」
「うわあああああああああああああああああああ」
「「こんな事?」」



伊助の場合

「いっすけ」
「伊助ー」
「うわっ…な、何?」
「うわって失礼な」
「ほんとほんと」
「ごめんごめん。それで、どうしたの?」
「あのさ、お願いがあるんだけど」
「お掃除を手伝って欲しいんだ」
「え、いいけど…どこの――いやあああああああああああああ」
「「ここのー」」



金吾の場合

「あれ、兵太夫に三治郎。そんな廊下の真ん中で何やってるの?」
「あ、金吾だ」
「今ね、新しいからくりをどう仕掛けようか考えてるんだよー」
「えええ。危ないじゃん…勘弁してよ」
「大丈夫だよ」
「通るんだったら廊下の端のほうー」
「やれやれよくやるよ…おおおおおおおおおおおおお」
「あらら」
「端のほうには前仕掛けたのが残ってるよ、って言おうとしたんだけどな」



喜三太の場合

「喜三太」
「喜三太」
「はにゃ?」
「でっかいなめくじ見つけたよ」
「うんうん。早く喜三太に知らせなくちゃって思ってー」
「えーーー!どこどこどこー?」
「案内するよ」
「こっちこっち」
「早く早くぅ」
「ここ」
「ここー」
「はにゃ?ただの壁なんだけ――」
「「いってらっしゃーい」」



虎若の場合

「虎若虎若!」
「ニュースニュース!」
「え?え?なになに?」
「照星さんが来てる!」
「来てる!」
「えええええ!!ど、どこにっ…ああああああああああああ」
「「ここにー」」



団蔵の場合

「「団蔵」」
「なーに?あっ――…」













とても楽しかった!!
団蔵は問答無用。

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