私と彼の試験戦争 | ナノ

▽ 夏休み カフェにて


まさかの。

-夏休み-

「…斎藤?」
「苗字…?」
買い物帰りに寄ったカフェ。
そこには―店員の斎藤がいました。
「え、バイト?」
今日の斎藤はカフェエプロンをしているがそれがとても似合っていて、「さすが学校1、2を争うイケメンモテ男」だと思った。
ちなみに1、2を争っているのは沖田と斎藤だ…本当に争ってはいないけど。
「ああ、知り合いの店でな…夏休みの間だけバイトしてくれと頼まれたんだ」
「そうなんだ」
あ、なんか普通に斎藤と喋ったの久しぶりかも。
最近は戦ってばっかだったからなあ…
「じゃあカフェオレで」
「了解した」

斎藤は私から注文を取ると誰かに告げ、また戻ってくる。
そしてテーブルにカフェオレと…チョコケーキを置いた。
「ケーキ…? 頼んでないけど」
「俺のおごりだ」
そう言って斎藤はニコリと笑う。
「これを食って勉強頑張ってくれ、俺は負けるつもりはないがな」
「…嫌み」
「何とでも言え」
だけどチョコケーキは美味しかった。
よし…次こそは斎藤に勝つ!

斎藤の新しい一面が見れた夏休みでした。





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