―ある日、薄桜学園剣道部の同窓会でのこと― in 土方先生's マンション









「どきっ!男だらけの王様ゲーム!!わーーー!!どんどんどんぱふぱふぱふ!!」


「うぉい、ちょっと待て!!なんだよ男だらけの王様ゲームって!!」



名前が頭が悪いほどに一人で盛り上がりだしたのを見て、土方は一応突っ込んでおく。


土方の疑問はもっともだ。


どうしてこんな男だらけの剣道部同窓会で、王様ゲームなんてしなければいけないのか。


普通の人なら誰でも疑問を感じるし、それと同時にめちゃくちゃ嫌がるだろう。






「王様ゲーム知らないの?土方先生」


「俺が言いたいのはそこじゃねぇよ!"男だらけの"ってとこだ!」


見当はずれな返しをする名前に、土方は勢いに任せて突っ込みを入れる。


そして、『なぁ、おまえらからも何か言ってやってくれよ』って言わんばかりの顔で同窓会に来ている面々の顔を見渡した。





…が、土方が思っていたよりも反対派ばかりではなかったようで






「王様ゲームだって!いいじゃん!やろうぜ!」

「このまま、ただお酒飲むだけってのも退屈だしね」

「どんな命令でもいっちょやってやろうじゃねーか!!」


名前と同様にノリノリな様子の、藤堂、沖田、原田。




「多数意見に従おう」

斎藤までもが反対はしていない模様。






「ねっ?皆やりたいって言ってますし、土方先生もやりましょ?」


自分以外の全員が賛成しているのに反対するわけにも行かなくなった土方は、頭を抱えて大きなため息を吐いたのだった。

それと同時に土方の中で何かが吹っ切れる。






「だぁーーー!!ったくおまえらってやつは!!!こうなったら最後までとことんやってやろうじゃねーか!!!」


半ばヤケクソになってそう叫んだ土方に、その場の全員が「わーーー!!」と拍手喝采を送った。













お酒を飲んだ彼らは、もう誰にも止められないのだ。










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