XSの武器的にマニアックな話


XANXUSの愛銃の部品が壊れてしまったのと、オレの剣のストックが無くなりそうだったので武器商に会いに行くか、と言う流れになった。
一人で行って来い、と言われたもののXANXUSは極度のめんどくさがりだからたぶん放置してしまうだろう、それはヴァリアーとして生命にかかわるので半ば引きずりながらではあるが、オレが気に入っている武器商人に会いに行った。

入った先は一見普通の民家だが、地下室に武器庫がありそこで密商売をしているジジイが住んでいるのだ。その昔どこぞの内戦にかかわっていたり軍人をやっていたりしたのでそのツテで商品を輸入しているらしい。
あとはレーションみたいな救援物資の詰め合わせも趣味で取り扱っているらしく、一回買ってみたことがあるのだが…まあ…救援物資は救援物資、栄養が取れれば味なんて!みたいな感想だった覚えがある。XANXUSはカンパンがぱさぱさすぎて唾液じゃどうにもならねぇって大変なことになっていた。
オレは食えるものなら割かしなんでも行ける派なので普通に口に運んでいたが、普段最高級品しか口にしない御曹司様には辛かったらしい。

さて、まずはもし飽きて帰るとか言い出した時のために先にXANXUSの部品を先に見てもらうか、と銃をジジイに見せたら



「二丁拳銃?こんな重い銃をバイポットも使わずにぶん回してんのかい?しかも改造銃だな…相当暴れるだろう?」

「ハンドガンが必要だったが50口径のM500じゃ単なるおもちゃだったからな。装填弾数は少なくなっちまったが威力がライフル弾に近くなるようにいじくらせてもらった」

「はっはっは、M500をおもちゃと来たか!ちがいねぇ、兄ちゃん気に入ったぜ!しかしこれは良い銃工が作ったワイルドキャットだねぇ!いじくらせてもらえるのが楽しみだ」



やべぇ何言ってんのかさっぱりわからねぇ単語ばっかでてくるんだがどうしたらいいんだろう。
オレを置いて盛り上がっている二人を見て、そうかぁ、XANXUSがオレが剣を語るときによくわからなそうな顔をしている意味が分かった。
単語と言う単語がいまいち自分の辞書に引っかからないのだろう。



「で?白い兄ちゃんは今回もこれかい?」



刃は東洋製の製法で作られたグラディウス。
両刃で70センチほどの肉厚かつ一般よりは幅の広い剣で、腕の力をフルに利用すれば使える。因みになぜ東洋製なのかと言うと、西洋の刃は一回斬っただけでなまくらになってしまう。剣とは消耗品だから仕方ないとはいえ、オレのように連戦を前提としている剣士には使いにくいモノなのだ。
昔は刺突に向いたグレートソードを愛用していたのだが、左手を落としてしまったため縦に長すぎて扱いづらくなったので、今はこっちだ。



「おう、これで頼む」



ちなみにこのジジイは分かっているが、オレのお気に入りの刀工に頼んでくれている。



「テメェはいつもこれか」

「おう、いろいろ変えちまうと慣れるまでまた時間がかかるからなぁ…だいたい同じような剣を使うようにしてるぜぇ」

「面白みのねぇ奴…おい、ここM79(グレネードランチャー)とM700(ボルトアクションのスナイパーライフル)は置いてあんのか」

「はっはっは、ここをどこだと思ってるんだ兄ちゃん」



面白味のない、でカチンと来たが、しかしXANXUSも乗ってきてしまって武器庫見せろと親父を共だって地下への階段を下りて行ってしまった。
……。
XANXUSも武器と酒と肉のことになると詳しいんだよなぁ…。
オレも話のタネにいろいろ見てXANXUSと対等に話できるようにならねぇかなぁ。そうしたらあんな風に楽しそうに話しかけてくれるかなぁ、なんてことを考えながらオレもひんやりとした地下へ足を向けた。


20130527.


…(´・ω・`)マニアックすぎて誰も着いてきていない気がする←



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