兵士X×捕虜S
今日も元気に反抗デーだ。捕まったらおとなしくしているなどと思われては困る。
こちとら月月火水木金金を地で行き1に反抗2に乱闘、3、4が折檻5に反抗なのだ。※怒られても懲りずに繰り返している様子
そして最近捕虜収容所配属になった男はなんとも美形でサディストなのだとルッスーリアが言っていたので是非その面拝んでおかねぇとなぁ!問題児の顔覚えとかねぇと痛い目見るぜ!と思いながら意気揚々本日の労働時間中に抜け出し今日は顔見せだし派手に武器庫でも爆破してやろうと二人ほどのして武器庫の鍵を手に入れ、武器庫へと足を向ければ男とかち合わせた。ちなみに先ほどのした兵士の服を着ているので一見で捕虜とはバレないだろうと高をくくって敬礼をしたら、目が合った。
刃物の切っ先を思わせる鋭利なぎらつきと、血をこぼしたような色に一瞬固まる。服の上からわかるガタイの良さに、自信を匂わせるのびた背筋。顔には戦渦出で受けたであろう火傷があり、視線だけでびりりとこちらの姿勢も正すような男だった。
これは、かなわねぇなと直感する。
間違いない。昨日ルッスーリアが言っていた新しく配属された男だ。ルッスーリアの言葉が足りないわけではないが、きっとどんなに話されても目の前にいなければわからない威圧。
どんなスペクタクルな筆を持つ者が紙上でペンを走らせようとかなわない。まさに筆舌に尽くしがたい容姿と威圧感に震え、思わずすれ違いざま手をつかんでしまい、軍事格闘を身につけているその男は反射的にオレを地上数階の距離まで投げ飛ばし、オレは何度か視界が回転してから―――重力に地面にびったんと無様に落ちた。
「テメェ、昨日のオレの編入挨拶聞いてなかったのか?人肌が嫌いだから触るなっつったろうが」
カスが!
と。編入したばかりの先でそこまで暴言はける男もそういないだろう。いや、そう居ないどころか目の前に居なきゃなんだそれネタだろ?と鼻で笑わせて貰うが目の前にいたんだから信じるほかない。
しかしオレはそれどころじゃなかった。こいつの全部を知りたくなった!
吐き捨てたままに興味なさげに背を向けてしまった男の背中に叫ぶ。
「お前!名は!?」
男は振り向いて―――
「編入挨拶くらい聞いとけポンコツカス野郎!!!」
捕虜とはバレて居ないはずなのにフルボッコにされた。
兵士×捕虜
(お前捕虜だったのか)(なあなあ、名前教えろよぉ!)((しかも懐きやがった…!!どんな趣向してやがる…!?))
20140325.
気づかれないように触る兵士ボスと捕虜スクアーロでしたー←なんか色々期待されていたのとは違う気がしなくもない
渡季