「絶対ジャージは脱がない」


「夏の体育の時間は生徒への嫌がらせだと思う」

ウォームアップのグランド一周を走りながらそうもらせば後ろにいた綱吉がだよねー、と同意してくれた。

「あづいぃー」

そんな私達をみて獄寺が声を(ツナに)かける。

「……そんなに暑いんでしたら上のジャージを脱げばいいのでは……」

「「絶対ヤダ!!」」

私達の反応に呆れた顔を向ける花。

「瞳の気持ちは分かる。日焼けしたくないもの」

「でも、何でツナくんは上脱がないの?」

花の言葉を京子が繋ぐ。

「……ジャージを脱ぐくらいなら熱中症になった方がマシだ」

「そうだそうだ!」

「瞳ちゃんが熱中症になったらおじさんが優しく介抱してあげるぜ?」

ドゴッ

「……っう〜」

「気安く瞳触ってんじゃねーよ」

ウォームアップを終えて休んでいた私達にシャマルが近寄ってきて私を後ろから抱き締めた。

が、綱吉の拳で虚しくも地面とちゅーすることになった。

「まぁ兎に角。何があっても、」






「結局ツナ君はなんで
ジャージ脱ぐの嫌がってたんだろう?」
「さぁ?」
「(だって獄寺君も山本もガタイがいいんだもん!)」








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