一時間目+数学=溜め息


「暑ぅ……」

「ちょっと獄寺、綱吉だけ
じゃなくて私も扇いでよ」

私達はなんとか委員長様を振り切って教室に着いたが、暑くて堪らない。

「へっ!誰がてめぇなんか扇ぐか!
十代目、涼しいですか?」

「んー、調度いいよー」

綱吉は獄寺に後ろから扇いで貰って涼しそうにしてる。

「……いいもん、私は下敷きで扇ぐから!」

スカートが汗で足にへばりつくので、少しまくって下敷きで中に風をおくる。

「Σなっ!?てめぇ、
なにやってんだよ//////!?」


「こら辻川ー、はしたないから止めなさーい」

ポカッと、数学の瀬戸に丸めた教科書で叩かれる。

「いたっ!やめてよ!」

「お前が止めろ!」





教室に響くのは先生の声だけ。
皆机に向かって黒板に書かれた問題を解く。
が、私がそんな環境に耐えられるわけなく辺りを見渡す。

隣の席の綱吉は机に伏せて眠っていて、右斜め下の獄寺は携帯を弄ってる。
席が離れた山本君は肘をついてぼーと黒板を見てる。

「(暇だなぁ……)」

窓の外を見ればリボーンと目があってしまった。

ニヤリ

ニヒルな笑みに視線をノートに戻し、次の問題を解く。

「(…………)」

退屈すぎるので、ノートのすみにシャーペンを動かし、皆の絵を書くことにした。

「(綱吉に、獄寺。山本……)」


我ながらそっくりだ。
私はヒーバードとパイナップルの絵を描き、その上に雲雀さんと六道、と書いた。



あぁ、早く終わらないかな………。





「あははは、そっくりだ!特に雲雀さんと骸が!
あはは、瞳天才!!」
「俺はこんなに厳つくねぇ!」
「そうか?そっくりだぜ?」
「うるせぇ、野球馬鹿!」











*prev | next#


2/8


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -