「あれ?奈楠って何歳だっけ?」
『8歳だけど……』
「その割には細すぎるよ!ちゃんと食べてる?」
『……年の割には食べてると思う』
「さっき食堂でとんでもない量食べてたぞ?」


なぁ?とこちらに同意を求めるリーバーに、奈楠はこくんと頷いた。今はジョニーに、ウエストを測ってもらっているところだった。


『…多分、寄生型だからじゃないかなぁ』
「あー、なるほどね!寄生型は食べるけどその分ほとんど消費するもんねー」


納得納得、とジョニーは首を縦に振った。


体の測るべき部分を測り終われば、今度はジョニーと机に向かって団服のデザインやらを考える。


「どんなのがいい?」
『…んー、動き回るから半ズボンがいいなぁ…ニーハイソックスにパンプス合わせる感じでさ』
「了解!やっぱり女の子だね!センスあるよ」
『あはは……。上はなんでもいいや。動きやすければ。……あ、手袋欲しい。指の部分は出す感じで!』
「うん、分かった!じゃあ後はこっちで決めるね!楽しみだなぁ、奈楠の団服!」


てか奈楠、絵上手いね!これはわかりやすいよ!と、奈楠の団服のデザインをまじまじと見るジョニー。少し照れたように、奈楠はありがとうとお礼を言った。


『……でも、8歳児がパンプス履くって、どうなんだろうね』
「いいんじゃない?そりゃあ動きやすいのに越したことはないけど、奈楠の場合はイノセンスがあるから」
『そうだよねー』
「奈楠、見た目に反してオトナっぽいから、大丈夫だよ!」
『それは褒めてるの?貶してるの?』
「褒めてるって〜!!」


奈楠とジョニーは顔を見合わせてアハハハハ!!と笑った。


「おいジョニー!奈楠の団服もいいが、書類は終わったのか?」
「いっけね!まだっス!」
『ごめん、ジョニーさん。ありがとう』
「ジョニーでいいよ!じゃ、奈楠。楽しみにしててね!!」


奈楠は駆けていくジョニーにヒラヒラと手を振る。さて、これからどうするのだろうと、辺りを見回せば、コムイとパチ!と目が合った。彼は笑ってこちらに近づいてくる。


「採寸は終わったみたいだね」
『…はい。次は、何を?』
「次は奈楠ちゃん自身の身体検査かな。それから、イノセンスについても」
『分かりました』
「じゃ、一緒に医務室に行こうか」


コムイは奈楠をさりげなく先導して、科学班フロアを出ていった。室長どこ行った!?と班員が騒ぎ出すまで、あと少し。








ジャスパーに敬礼

(彼らと話を交わすのがどれだけ楽しいか)

(貴方は知らないのでしょう?)
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