バス停で合流した君たちは自由に会話できる。 バスが着き乗り込み見ると、中の乗客は君たちのほかに一人しかいなかった。 20代の若い男性で、肩にかかる程度の黒髪を後ろで縛っている。眼鏡をかけた奥にある黒の双眸は、輝いていた。 「あなたがたも己巳村へ行かれるのですか?僕もなんです。やっとアポとれたんですよ。同じ日本にある最大の未境の地、己巳村!タイトルはこれで決まりです!」 早口でまくし立てた青年は、しゃべりすぎたと謝ってから自己紹介をする。 「すみません喜びで興奮しちゃって。僕は相田真守(あいだ まもる)といいます。一応これでも雑誌記者です。……新人ですが」 そう謝る相田を見て君たちは思うだろう。へたなアイドルや俳優よりもこの男の顔は整っていて美しいと。 (この場面で心理学ロールを宣言した場合、失敗成功関係なく[本心から言っている]ことがわかる) 相田 真守 25歳 STR11 CON12 DEX9 APP18 POW12 SIZ12 INT13 EDU15 HP12 MP12 アイディア65 幸運60 SAN60 DP±0 職業:雑誌記者 能力:写真術85 心理学70 説得85 図書館70 母国語75 英語45 歴史70 目星85 聞き耳50 追跡30 変装10 コンピューター17 新人雑誌記者の彼は、何度も己巳村へのアポイントをとろうとしていた。なかなか取材に応じないと上司から聞いた彼は、この記事がとても大きなヤマと思っているため、記者として生きられるかどうかを賭けているといっても過言ではない。 性格は疑いを知らない純粋な青年で、裏表ない性格とルックスで学生時代からモテていたために同性から自分に向けられた嫉妬にも、気づかないほどである。 〔KP情報〕村が彼に取材OKを出した理由は、彼の美しい容姿のみである。美しい皮をかぶって人間のふりをして生活をするグールにとっては、新しい商品と同じだ。彼とともに脱出をしたいならば、彼を一人にしてはいけない。目を離してはいけない。少しでも探索者の目から離れれば、彼は村に殺されるだろう。 就寝時など自室にいるときは探索者と同じ宿の隣の部屋にいて鍵もかけているため、基本的には襲われることはない。ただ日曜日の夜、我慢のきかないグールに必ず襲われてしまう。戦闘技能のない彼は、為す術なく殺されるだろう。 ← | Home | → |