導入

 季節は雨降る梅雨。春から夏へと移動する短い期間。月でいえば5月下旬から7月上旬くらい。
 いつもと変わらない平凡な日。いつもと変わらない平和な日。
 いつもと変わらない日常を終えようとした夜、電灯の橙色と月のおぼろげな淡い白色の灯りに照らされながら、君たちは帰路につく。君たちは自宅の郵便受けを見ると、一通の手紙が届けられていた。
 差出人は、五月雨千歳(さみだれ ちとせ)。住所の県名はなく、村名から始まっている。己巳(きし)村と書いてある。封を開けると、「お久しぶり。私のこと覚えているかな。今度の三連休、己巳村に来ない?山の中だけど、都会と違った雰囲気で息抜きできると思うんだ」と、大きめの字で書かれていた。
 千歳は小中と同じ学校でよく遊ぶ仲だったが、中学2年生の時己巳村に転勤で引っ越していった女の子だ。(アイディアor知識成功時:己巳村はとても田舎で、住人が十数名しかいないと引っ越す前の彼女が言っていたことを思い出す)

 探索者は土曜日までの三日間、己巳村に行くための準備が出来る。
・インターネット→己巳村はとても田舎で、住人が十数名しかいない。山の中に存在する。一日二便のバスが唯一の移動手段。(実際は生贄が送られるときにのみ走るので、この情報は政府のフェイク。探索者たちはたまたま今回の生贄と移動日が重なったために、行きのみ使うことができる)
・図書館→己巳村は歴史が長い。しかし、住人の増減はほとんど見られない。
・買い物。常識的な範囲内で。



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