08-2.突入せよ!世紀末猟奇地帯
禍々しいものが感じられて凛太郎はそれを置くように一真に言った。
「……何かそれ……戻せ」
しかし一真はその蓋をぱか、っと開いた。中に入っていたのは何だかねちゃねちゃとした、白色っぽい……。
「ガムだ、これ。噛んだ後の」
「げっ」
凛太郎が慌てて蓋を閉じさせた。
「――また違ったベクトルで気色悪いな……うえっ」
「しかし本当にひどい匂いだな。ゲロしたい、つかもう無理!」
ミツヒロがパーカーの襟に顔をうずめながら顔をしかめた。
「獣臭いというか何と言うか……うーん、どっかで嗅いだ記憶があるんですけど。思い出せませんねえ〜、何だっけ?」
ルーシーはマントで鼻を覆いながら薄暗く、足場の悪いその部屋を進んでいる。
「……」
セラが、何かに気づいたように足を止めた。
「どした?」
「……これは」
創介の問いに、セラは険しい表情のままテーブルの上にあった妙な物体を手にした。
「げっ!」
手に取ったセラよりも早くその異物の正体に気がついたのか、それとも単にセラが驚いていないだけなのかもしれないが――その異物は、人間の頭蓋骨を加工したコップのようだった。
「……こういうデザインのコップなのかそれとも」
その疑問を口に出すよりも早く、次なる異物を見つけたのはヒロシのようだった。
ヒロシが銃口で指し示した先にあったのは――所狭しと並べられた、頭蓋骨とその他の部位であろう骨の山であった。そして、加工途中なのであろう崩れかけの骨と、その大鋸屑が白々と散らばっている……。傍らには使っていたのであろうハンマー等の工具類が乱雑に置かれていた。
「――ここに住んでいるのは相当な狂人のようですね」
これを目の前にして、冷静にそんな事を言えるヒロシも中々恐ろしくはあるが。
「うわ。これ見て。ひっでーの」
雛木が言いながら持ってきたのは一見すればごく普通の椅子であったが。
「人の皮製だ。匂いも手触りも違うよ。……それにここ、タトゥーが残ってるね。剥がされたヤツのもんだ。背中かな」
平然として言ってのける雛木だったが、創介がいよいよ限界に近づいたらしい。
「創介、吐くなよ。更に匂いが酷くなる」
「お……おひゅ……」
有沢が念を押したが、やはり無理だったらしい。創介はその場に崩れ落ちると思い切り吐き出していた。
「なんつう趣味だ。どうやらこのブックカバーも、バッグも人の皮を剥いだモンらしい。……正真正銘の病気だな」
ミツヒロがその手に取るのもおぞましそうな本を見つめながら忌々しそうに呟いた。
「も、もぉいい……って……おえっ、うぷ、むむむ、無理! リームーな゛ん゛でずげど」
涙目になる創介の背中をセラが擦ってやっている。
「このやたら飛び回る虫の原因も分かったわけか」
ミミューがぶんぶんと羽音を響かせている虫たちを眺めながら呟いた。
「……」
ルーシーが無言で、テーブルの上に置かれたコンロへと近づいた。コンロは弱火がかけっぱなしで、そこにかけられているのは錆びついた鍋だった。無言でその蓋を少し開けて、中身を確認するや何も言わずにもう一度蓋をしておいた。
「それは?」
ミツヒロが尋ねる。
「……脳みそか白子かのどっちかな……」
そう言ってルーシーはくるんと踵を返した。冗談かは分からないが、まあ見ないほうが良さそうな気がする。
ヴォエッ!(嘔吐)
エド・ゲインの家が本当にこんな感じだったそうですね。
ググれば色々出てくるけど読んでるだけで
マジで腹いっぱいつうか吐くわwww
日本じゃなくて良かった〜とか思うけど
日本も気持ち悪いのいっぱいいるしなぁ。
最近では島根の女子大生バラバラ殺人とか
ほんまもんのサイコパスですわ。
あれ犯人まだ捕まってないよね。