終盤戦


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04-1.ビリビリするらしいです



「ぎにゃぁああっ!?」

 廃墟中に轟くほどの、その間抜けな悲鳴を上げているのは凛太郎であった。床にひれ伏すような格好にさせられて、その上凛太郎は背中を踏みつけ押さえこまれ電流を流されているのだった。この、得体のしれないウサギマスク野郎に。

 ストライカーの方にまで電流がいかないのは彼の装備が関係しているのかもしれないが、今はそんな事どうだっていい――ストライカーが今どんな顔をしているのか全く窺い知れないが、その声から非常にテンションが上がっており、興奮しているのがよく分かった。

 凛太郎のその首筋にスタンロッドを宛がいながらストライカーがげらげらと高笑いを上げる。

「ぎゃあああああ〜〜っ! あんぎゃああああ、あ、うっ!」
「ひひっ……いひひっ……、ぎひひぃっ。ねえ知ってる? 電流はね、動物の調教に使われるんだよ。言葉が通じない相手には身体で躾させるっていうこったね……うひ……うひひひっ」

 音程の狂ったテープの音声みたいな声を上げながらストライカーがまた甲高い笑い声を上げる。イカれてやがる、と凛太郎はハッキリ言って人の事を偉そうに言えないのにも関わらず思うのであった。

「あばばばばばっ、お、れにぃい……俺にこっちの趣味はぁあ、なっ……ああぁ、うあああ! あがががががっ」
「お、お、おお〜っ!? まだ喋るかこの家畜? 中々シブトイなぁ……そーれ、電力もうちょっと上げちゃえいっ。ポチっとな〜」

 愉快そうにそう言って、ストライカーはロッドを更にぐいぐいと押し当てて来た。

 正真正銘、本物の鬼畜野郎だ。愛らしいウサギなんかでごまかしちゃいるがその下の素顔はとんでもないものに違いない――電流責めにされている凛太郎の傍ら、一真は既に絶頂に達した様な顔をしている。縛られて再三電流を浴びせられた一真は興奮の末昇りつめてしまったようだった。口をだらんとだらしなく開け、ほとんど白目に近い状態の顔つきのまま恍惚としている。いわゆるアヘ顔と呼ばれるものであった。

「かかかか、一真! 一真てめえ一人だけ満足そうな顔すんなチクショー! ああああっ、あぐがああ! ぜぜぜ・絶対ぶちごろじでやるぅうう゛」

 電流によってか何度ものたうちまわりながら凛太郎はストライカーの顔を睨み飛ばした。

「アヒャーヒャッハハハ! 威勢がいいねえ、今宵の獲物はよぉお! 嫌いじゃないぜそういうの、こっちのテンションも上がるってなもんだぜ。お前があの世に行くのに何秒かかるかなァ〜〜! 行くぜーーーっ、『ロメロ・スペシャル』よう!」

 何やら訳の分からない事を叫びながら、ストライカーは『ロメロ・スペシャル』と名付けられたそのスタンロッドを握り締めた。


ゾンビ映画は笑いの宝庫だぜ。
シリアスなのも好きだけど思いっきりハメ外してるのも好き。
個人的に笑ったシーン抜粋。

・サンゲリアでカップルがセックスしようとしたら
土からゾンビが復活し出すところ
・サンゲリアでゾンビがサメとガチンコで戦うところ
・サンゲリア2でめっちゃくちゃ動きの速い
高速コマ送りでナタを振り回すゾンビが出没して
次々素早い動きで物を壊していくところ
・死霊のしたたりでゾンビの首が
生前好きだった女を裸にしてぺろぺろするところ
・死霊のしたたりでラスボスのゾンビから
突然腸が伸びてきて首絞められるところ
・ブレインデッドでカンフーを駆使しながら
ゾンビを倒していくめちゃくちゃ強い神父が
上から突如降ってきたゾンビに噛まれていきなり負けるところ
・死霊創世記でおでぶちゃんゾンビが
バーバラの背後に佇んでるところ
・バタリアンでハーゲンタフを取り押さえて
首を切り落とすところ



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