中盤戦


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06-4.葬って後は口を噤め



 ゾンビや化け物たちとはまた違ったベクトルの恐怖に圧されながら創介がごくんと唾を飲んだ。自分よりは、まあ僅かにだけど背は低いし身体つきもガリガリとしているが――やはりその口調だとか、相手を威圧する様な雰囲気だとかが、何かもういちいち怖い。

 妻と思しき女性の勝気そうな視線も相まってか、ダブルパンチで創介はたじろぎそうになる。

「つか、後ろのコスプレさん何スか? なめてんッスか?」
「えっ、僕ぅ!?」

 創介を飛び越えていきなりのように絡まれてしまったので、不意打ちを食らってミミューがぎょっとする。

 まさか自分に振られるとは思いもしなかったらしい、当然のように焦った顔を浮かべている。もろに街中で不意にいかがわしい奴に絡まれた時の反応だろう。

「そーだよ、おめーだよ。ソレ意外誰がおるねん。お? お??」
「いたっ、ちょ、す、脛蹴るの止めてくださいよ〜!」

 嫌がるミミューの反応を、チンピラは面白がったらしい。ミミューの脚を爪先でからかうようにチョイチョイと小突き始めた。

「なんちゃらマンとかそういうの? イッテェ〜、おめ。いい歳こいた大人だべ? お? 何か芸やれや、芸。ほーれ、三回回ってワンって言うてみい。許してやんよ?」
「そ、そーゆー貴方だっていい歳こいてジャージじゃないです……痛っ! ちょぉっと、今強く蹴ったでしょっ!」
「るせーんだよダボスケ。やんのか? てめ。こら。あ? お?」

 その煙草、ヴァージニア・スリム・メンソールに火をつけながら女が二人のやり取りにけらけらと下品な調子で笑った。

「アンター、そのダッサイ連中やっちゃいなよ。ムカツクよぉ、冴えないくせに逆らってきてサ」
「だ、ださいですってぇ!? しっつれーな……」

 ミミューが反論しかけた時だ。賑やかになりつつあるその輪に加わったのはまた更に別の人物であった。

「あ、あの……」

 優しそうなパパ、といった風貌の眼鏡をかけたまだ若そうな男性がそこにいた。男性は急いでいるのかこちらの事はチラリと一瞥しただけで、一目散に整備中だったその若者へと近づいた。

「――すみません、ここは通してはもらえないのですか?」
「あ、ああ……申し訳ないです。この先は交通規制がかかってまして、つきましては別のルートが……」
「し、しかし……。そのルートを進むと目的地にまで、混み合っている事も考えてまる一日はかかってしまうんです。この道が一番の近道なんですが」

 もう一刻の猶予も争えないのだろうか。優しげに見える眼鏡の男性は実に必死な様子で訴えかけるのだが、若者はやはり困り顔で受け答えをするだけだ。自分にはそれを決断できる権利もないし、どうすべきなのか酷く狼狽しているのが分かる。

「娘が実は怪我をしてしまいまして……とても衰弱しているんです。その、一刻も早く病院に連れて行きたくて」

 そう言って男性が指示した先の車内には、小学生くらいの女の子がぐったりとシートに寝かされているのが見えた。

 少女は確かにひどく衰弱しているようで、顔がもう真っ青だった。脂汗を浮かべ、その両の目を瞑ったままで少女は何とかといった具合に呼吸している。






テニス懐かしいわぁ。乙女ゲー死ぬほどやったっけ。
立海と氷帝はマジ永遠。
立海の柳生と仁王←って打ったら『臭う』って変換されて
ちょっとそういうのあんまりだとぼくわおもいました(ω)
のカップリングが好きだったなぁ。
柳生可愛いよね、ってあんまりテニス知らない友人に
乙女ゲーやらせながら言ったら薄笑いに
「オッサンやんけ……」と言われて草生えた。
まあ見た目年齢どう見ても中学生ではないわな。
しかも彼ってばデートへの誘い文句が
「ゴルフに行きませんか」だし、ほんとすき
ごごごごゴルフ〜〜!? 中坊のデートでゴルフ〜〜!?
せめてバッティングセンターくらいにしとけよと…
柳生くんはどっちかっていうとテニスしているよりも
マスクして丸太もって吸血鬼殺しまくってる方がしっくりくるよ
でかした!



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